房総式ラーメン JINRIKISEN@京成大久保「房総式ラーメン カレー」850円

 3月8日、京成大久保にグランドオープンする新店。商店街にある「山勝角ふじ」と同じビルの1F奥、現在休業中の「らーめん処◯は」の隣で、元は居酒屋だったところを改装している。こちらは「千葉ラーメン拉通」店主、川崎さんが手掛ける新店になる。店名にも掲げられた「房総式ラーメン」とは、拉通で十年にわたり愛されてきた人気のオリジナルラーメン。それをスピンオフさせた姉妹店という位置づけだ。

 人力船という店名よろしく、店内は船や海をイメージした雰囲気に。またスパイスや唐辛子もアイテムとして飾られている。黒を基調にしたファサードはとてもお洒落なのだが、通りから眺めるとラーメン屋というよりも和風の居酒屋のように見えなくもない。

 「房総式ラーメン」は、千葉のご当地ラーメンである「竹岡式」や「勝浦タンタンメン」をモチーフにしたオリジナルのラーメンなのだが、今回のJINRIKISENではさらにそれをブラッシュアップ。味も醤油、味噌、カレーから選ぶことが出来る。お店のオススメはカレーということなので、カレーを頂くことにする。辛さも選べるのだが基本の小辛で。

 ラーメンは独特の鍋のような形状の丼が特徴的。それもどことなく船を想起させなくもないが、これは直接火にかけられる丼なのだそう。とはいっても実際のラーメンが煮込まれるわけではなく、別の役割があるのだ。拉通の房総式と同じく、鶏肉がゴロゴロたっぷりと入っているビジュアルがいい感じ。200gというのは思った以上にボリュームがある。生キャベツは賛否ある具材かもしれないが、桂花の太肉麺でラーメンを好きになった私としてはアリかな。薬味の刻みタマネギに遠く房総の地ラーメンを思わせる。

 スープは香りよりは旨味が前に出たカレー味。他の辛さを試していないが、スープそのものの美味しさも生かすならこの小辛くらいがベストなのではないかしら。麺は浅草開化楼の「チーメン」をオリジナルの形状で平打ちに切り出したもので、スープとの絡みがすこぶる良い。ただ、スープと麺のポーションバランスでややスープが少なく感じた。もちろん全然食べ切るのに問題ない量なのだし、丼の形状もあるのかも知れないが、もう少しスープが多い、もしくは麺が少ない方がレンゲも入れやすくバランスも良いのではないかな。

 そして締めにはおじやがこの店のオススメ。基本的にはラーメンライスは好まない私だが、このおじやは良かった。まず、よくラーメン屋で最後におじやとか雑炊と言っているものの大半が、ご飯にスープを注いだだけのスープ茶漬けであるのに対し、ここではしっかりと丼を引き上げてご飯を入れて熱を入れ直す。そう、その為の直火用の丼なのだ。カレーにオススメなのは「チーズおじや」(180円)だが、まぁそりゃもう間違いないだろうと。誰が食べてもこりゃ美味いだろうと。食べる前から分かるだろうと。反則的な美味さだ。

 ラーメン二郎をはじめ、老舗のパンケ、同じビルの角ふじや通り沿いの大久保家、あるいはどろそば屋ひろし、ゴッド、鈴木さんなど、結構実力店がひしめき合う京成大久保で果たして受け容れられるかどうか。ラーメンのクオリティはベテランが作っているだけに申し分なし、商品としても昨今流行の辛味系ラーメンなので差別化も図れるだろう。立地的には目立たず厳しいとは思うが、ぜひとも頑張って頂きたい新店の登場だ。


房総式ラーメン JINRIKISEN
習志野市大久保1-16-18 プラザグレミオ1F奥
11:00〜15:00,17:00〜21:00
日曜定休
京成線「京成大久保」駅より徒歩4分

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