牛そば まるは@船橋「牛そば」900円

 船橋駅と市場通りを結ぶ「山口横丁」沿いに、昨年4月オープンしたお店にようやくの訪問。「牛そば」と大きく書かれた看板が目立つこと。こちらは船橋市内を中心にいくつも店舗展開している「まるは」グループの最新店。かつては「〜代目」とつけていた店名だが、同じく市場通り沿いの「海老そば煮干そば」同様に、最近はまるはの屋号よりもメニュー名を全面に打ち出す方針のよう。そちらの方がお客さんには分かりやすいし訴求力も高いだろう。提灯も意外とアイキャッチになっていて良い感じ。

 まるはは各店ごとにメニューやテーマが異なるが、こちらは店名通りに「牛そば」の専門店になっている。これまでまるはグループの味創りをしていた橋本さんが独立されて、新しいブランドが生まれるのか気になっていたが、それは杞憂だったようだ。メニューは「牛そば」をメインに「牛つけ麺」「牛まぜ麺」などで、「国産春雨牛そば」などという気になるメニューも。ご飯ものはもちろん「ローストビーフ丼」。とにかく牛に徹底している。迷いのないメニュー構成とコンセプト。

 厨房に面したストレートカウンター9席に大テーブル8席のレイアウト。年輩の男性スタッフと若い女性スタッフの2人体制。18時過ぎにお邪魔したが先客ゼロ、後客1。オープンして1年弱だが清潔感もしっかりと保たれていて、キッチンなども綺麗で掃除が行き届いている印象。卓上の調味料なども整理整頓がされている。

 オーナーがソルロンタンをヒントに考えたという事前情報を得ていたこともあるのだろうが、想像していたものと違うスープにやや戸惑う。牛骨だけではなくハラミやタン、ロースなどの牛肉も煮込んでいるという牛白湯は、驚くほどに滑らかで引っかかりがまったくない。仕上げにブレンダーでミキシングしているようだが、実にクリーミーな口当たりなのだ。そして牛ならではの牛脂独特の風味がなく、語弊を恐れず言うならば乳製品のような味わいなのだ。もっと牛らしさが出た味になっているのでは、と思っていたのだがこの方向性はビックリした。もう少し牛っぽさ、いい意味での雑味があると良いのだけれど、牛そばを謳うには綺麗すぎる気がするのだけれど。

 具は和牛のローストビーフのほか、従来から使っている船橋産の小松菜や、三番瀬の海苔、淡路島産のレモンなど、素材へのこだわりも明確に主張している。系列に居酒屋もある強みが活かされている印象。このレモンがいいアクセントになっていて、色合いはもちろんスープのリセットにも一役かっている。麺はカネジン食品の中細ストレート麺でスープとの絡みも良い。個人的には平打ち縮れ麺なんかでも合いそうな気がしたけれど。

 寸分隙のないパッケージングがお見事な一杯。旨いというよりも巧いラーメンとでも言おうか。橋本さんが抜けてもまるはグループは安泰、と感じさせる店と味であった。


牛そば まるは
船橋市本町4-38-22
11:00〜15:00,18:00〜24:00/土日祝11:00〜24:00
年中無休
JR線「船橋」駅より徒歩5分、京成線「京成船橋」駅より徒歩4分

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