|
勝浦駅前にあるダイニングバーでラーメンを出しているという情報が寄せられたのは昨年の暮れのことだったと思う。店自体は2009年にオープンしていたそうだが、ラーメンメニューを出し始めたのは昨年の10月とのこと。駅前のロータリーすぐという好立地ながら、店の前にはラーメンやつけ麺の幟は立っているが、それがなければまずラーメンを出しているとは思わない雰囲気。店の中に入るとDJブースがあったりスピーカーが積まれていたりと、ますますアウェー感が押し寄せる印象だ。しかし、ここでは間違いなくラーメンを食べることが出来るのだ。
ご主人は勝浦出身ではないそうだが、元々武大生ということもあって、土地勘のある勝浦に店を構えたのだそう。埼玉にあった「俺達の麺Style BooBooKing」などで経験を積んでいたので、ラーメンに関してはプロ。豚骨ベースと清湯ベースのスープが用意されていて、主なメニューとしては「とんこつラーメン」(680円)「マー油とんこつ」(750円)「魚介しょうゆラーメン」(680円)などの他、ニンニクとタマネギが入る「スタミナとんこつラーメン」(800円)や、勝浦らしくラー油タンタン系として「とんこつラー油タンタン」(750円)などのメニューも揃う。バラエティに富んでいて選ぶのに迷ってしまうほどだが、もちろん基本となるラーメンはBooBooKing同様の豚骨ラーメンということで期待が高まる。
やはりBooBooKingのイメージがあるので、「マー油とんこつ」をオーダー。豚骨はゲンコツや背ガラの他に頭まで入れた本格的なもので、そこに廃鶏も加えることで豚と鶏の旨味が入っているのは、マー油も含めて熊本ラーメン的な構成。豚骨臭さは一切なく適度な濃度と粘度を持った、ていねいにとられた上品な白濁豚骨スープだ。マー油も焦げをあまり感じさせることなく、スープと調和している。具には珍しく岩海苔が入っているが、二種類のネギと共にスープと良く合っていて美味しい。低加水の細ストレート麺は新潟めんつうにオーダーしたものだそう。ザクッとした食感が良い。強烈な個性はないが、白濁豚骨が皆無に等しい南房エリアでこの豚骨ラーメンが味わえるというのは素晴らしいな。
もう一品「スタミナとんこつラーメン」は、たっぷりのニンニクにザク切りの生タマネギと生卵が入った一杯。ニンニクの味とタマネギの適度な辛味がスープに良いアクセントを加えていて、そこに生卵が溶けることでまろやかな味わいになっている。刻みタマネギ好きの僕としてはこちらも非常に美味しく感じた。
意外といっては大変失礼だが、まさかこんな場所でこんな正しいラーメンにありつけるとは思わなかった。次回はラー油タンタン系のメニューも挑戦してみたい。(Ricky)
2011.9.1
|