9:イベント会場下見

 12月某日、今年のイベント会場となる「PAT稲毛」の下見に集まった5人。田代は一度下見に来ているが他の4人は初めて会場入りした。「PAT稲毛」のマウンテン広場周辺が今回のイベントスペースとなる。

「寒いねぇ〜」と誰もが口にした。この日海からの風が強く吹いており、想像以上の冷たさ寒さだった。「厨房は火を使っているから寒くないんだけどね。お客さんが行列で待っている間が辛いだろうな」と松井がつぶやいた。

 「昨年(京成公津の杜駅前)も結構風が強いところだったよね。大晦日のイベント時は無風状態だったけど」と増田。「こんな寒いところでやるの?」榊原は心配そうである。

 「初めての経験ですが、ぜひ成功していただけるよう、出来る限り協力します」と、今回会場を提供してくれる「PAT稲毛」の担当者からバックアップを約束してもらい、現場にて詳細を詰めていく作業が始まった。実際のイベントをイメージしながら、どのように会場を設営していくのか、一つ一つの課題について話し合うのである。

 「昨年はスタート時に300人以上の方に集まっていただいたんですよ」「え!そんなに並ぶんですか?」イベントが成功するかどうかは、ラーメンの完成度はもちろんのことだが、スムーズにイベントを進めるためのオペレーションも重要。お客さんをどう並ばせるか、どこで食べてもらうか、スタッフの動線をどう確保するか、ラーメンを安全に出せる場所は、給水排水のライン確保は…様々な問題点を一つ一つクリアにしていく作業が必要になってくる。会場側の都合と店主側の都合は一致しないことが多い。だからこそイベント下見は、イベント成功のために欠かせない作業なのだ。


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