第4回:気合軍団和ひろ(千葉中央)

大人の隠れ家で新鮮な魚と焼酎の締めに味わう魚だしラーメン

人になってよかったと思うことよりも、子供のままでいたいと思うことの方が多いかもしれない。しかしお気に入りの店で、美味しいお酒と共に供される肴をいじりながら、大切な人や気がおけない仲間たちと語り合うひととき。これだけは子供には譲れない、大人だけのための空間で過ごす、大人でよかったと思う瞬間だ。

 千葉中央にオープンしたばかりの「和ひろ」は、そんな大切な時間を過ごすための場所として、最近私のリストに加わったお店である。蔵の中にいるような、和の趣あふれる店
内には大小さまざまなスペースが用意されている。大勢で楽しむ時には大きなテーブルで、少人数でゆったり過ごしたい時は個室、恋人と過ごすなら階上にある背の低いテラス席でと、TPOに応じて使い分けが出来る。

 今ブームの「芋焼酎」の品揃えも豊富で、鹿児島「幻の3M」と言われる「森伊蔵」「村尾」「魔王」など、店主自ら現地で買い付けてきた希少銘柄も数多く揃えている。焼酎党にはたまらない店だろう。

 美味しいお酒の肴には、素材の力をそのまま活かした、数々の魚料理が用意されている。自分で選んだアワビを七輪に乗せて炙り、仕上げはスタッフが目の前で調理する。きさくなスタッフにこの日のお薦めを聞くのが私流。市場に直接買い付けにいったスタッフだからこそ、この日一番の魚を提供してくれるはずだ。

 そして楽しい時間を締めくくるのは一杯のラーメン。店主曰く「魚屋らしく魚を活かした味」のスープは丸鶏をベースに弱火でじっくり8時間、タイやタラといった白身魚のダ
シを活かしたさっぱり塩味。特注した加水率低めの麺は量も少なめで、まさに飲んだ後に食べる締めのラーメンにふさわしい一杯だ。

 「和ひろ」のラーメンは、ほろ酔い気分で食らいつく、大人だけに許された大人のためのラーメンなのだ。