第11回:千葉魂(コラボレーション)

5人の店主合作による新・ご当地ラーメンが誕生する大晦日

晦日といえば「年越しそば」という人も多いだろう。しかし、ここ数年千葉で大晦日といえば「ラーメン」。毎年大晦日に行われる、恒例千葉ラーメンイベント。千葉拉麺四天王の伝説の夜『濃厚とろ塩』(2001年)から始まって、昼は千葉市内のショッピングモール、夜は九十九里海岸の2ヶ所を10tトラック厨房で大移動した『四天王七段仕込み』(2002年)、県内10軒のラーメン店主が2チームに分かれて競作した『紅白ラーメン合戦』(2003年)と回を重ねてきたのが大晦日イベントだ。

 今年は県内の人気ラーメン店主5名が結集し、「新・ご当地ラーメン創作」というテーマに挑み、一杯のラーメンを合作することになった。新しい千葉のラーメンを創作する
ために結集した店主は、松井一之氏(五香・13湯麺)増田和啓氏(千葉中央・増田家)池田経雄氏(大網・ラーメンみたけ)榊原一則氏(津田沼・好)田代浩二氏(柏・田代笑店)の人気ラーメン店を営む5人。普段はライバルとして競い合う店主たちが一つの厨房に入るのはもちろん今回が初めてのことだ。ラーメンというものはその店の目指す味、作り方の違いからそれぞれに個性を持っている。今回参加する5店もまったく異なった味のラーメンを出す店ばかり。違う味を出している店が一つのラーメンを作るところに、コラボレーションラーメンの醍醐味がある。

 今回の「新・ご当地ラーメン」では、千葉を「醤油」で表現することになり、今までにない醤油ラーメンの姿を模索する試作が何度となく繰り返され、意見が何度もぶつかった。というのも、5店の看板メニューはどの店も「醤油」。醤油ラーメンにはそれぞれ思い入れがある店主ばかりだけに、妥協できない部分も多いのだ。今回取材した段階でも、まだ完成には程遠いと、5人の店主たちは口をそろえる。そして誰もが大晦日が一つのスタートラインだと考えているのだ。

 千葉のラーメン屋として、「千葉ラーメン」と呼べる一杯を作りたい。その熱い思いが今回の夢の合作を実現させた。千葉のラーメン魂が新たな歴史を刻む大晦日を体感せよ!