第25回:らーめんぽっぽっ屋(行徳)

激戦区、行徳エリアで孤高の存在感を持つ極太麺と濃厚スープ

っぽっ屋というラーメン店を知らないラーメン好きはまずいない。ラーメン好きの中でも熱狂的なファンを持つ「ラーメン二郎」(三田)系列の店で修業した、店主の宮本さんが日本橋にぽっぽっ屋を開業したのが今から5年前。以来人気を呼び、ついに千葉県への進出となった。しかもその場所は県内屈指の激戦区、行徳バイパス沿いである。ここは以前「にゃがにゃが亭」系列の餃子店があった場所だが、以前からにゃがにゃが亭の店主金さんと交流があった宮本さんが場所を譲り受けての開業ということになった。

 ぽっぽっ屋の魅力はその独特の存在感を持つラーメンにある。まず誰もが驚くのがその麺。太く縮れてゴワッとした食感の麺は「すする」というよりも「喰らう」というにふさわしい。麺をすすらずに噛んでいくという行為を経て、粉本来の持つ香りが口の中にどんどん広がっていく。一度食べたら忘れられない個性の強い麺である。通常ラーメンの麺は準強力粉といった小麦粉を使うのがセオリーだが、この店の麺は強力粉。通常はパンやそばの割粉として使う小麦粉をあえて麺に使用しているのである。もちろん粉の配合から加水率までは細かく製麺所に指定しているオリジナルブレンドの麺だ。

 そしてゲンコツを10時間以上煮込んだスープは、なめらかで深いうま味をたくわえ、後味はスッキリとしている。このスープは日本橋の本店とは違う製法とレシピによる「行徳オリジナル」のスープ。その場所でしか味わえないものを作りたい、という店主宮本さんの熱い思いから生まれたスープなのだ。さらに別の寸胴ではゲンコツとモミジ(鶏の手)を使ったスープも作り、また別の味を持ったラーメンも出している。本店よりも手間をかけたスープ、本店では味わえないラーメンを味わえるのがこの行徳店なのである。

 「他の店と同じことはしたくない。自分にしか出来ない味を出したい」そう熱く語る宮本さんの目は子供のように輝いている。ラーメン好きな男が一切の妥協をせず、己の美味いと思う味を目指して作った一杯のラーメン。これが美味くないはずがない。