山路力也

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【訃報】

 元末広家(中野家)の野中広光さんが10月9日に御逝去されました。 1998年にまだ千葉では数少なかった横浜家系ラーメンを根付かせた先駆者として、横浜家系ラーメン中野家(のちの末広家)を、盟友の中田さんと二人三脚で立ち上げた野中さん。そして神奈川や埼玉に遅れを取っていた千葉のラーメンシーンを盛り上げようと、様々な企画やイベントでご一緒させて頂いた、僕にとっても言わば同志のような存在です。 一時期ラーメン界から離れておりましたが、2年程前からまたラーメンをやりたいと戻って来られて、実は中田さんと共に新店を出そうと物件探しなどをしている最中でした。その繋ぎとして工場勤務をされている仕事中に事故に遭われて不幸な事になりました。51歳の若さ、大変残念で無念でなりません。 前職のドライバー時代からずっと共に生きて来られた中田さんや、新店で同じ厨房に立つ予定だった中田さんの息子さんも悲しみの中にいます。それでも「野中に怒られるから」と気丈に休まず営業をされています。お店に行かれる事があっても、しばらくはどうぞそっとしておいてあげて頂けたらと思います。 お別れは今週の木曜金曜に営まれます。どうぞよろしくお願い致します。御通夜:10月18日(木)18:00〜御葬式:10月19日(金)11:30〜12:30式場:セレモ千葉寺駅ホール(千葉市中央区末広4-25-15 043-261-4444)喪主:野中秋穂 さん※末広家は木曜と金曜を臨時休業します。

らぁめん屋うどす@福俵「ギドラ味玉」900円

 2015年オープンの店にようやくの訪問。とはいえただただ3年も放置プレイにしていたわけではない。実はこれまでに何度かトライはしていたのだが、定休日だったり連休明けの臨休だったりしたのだ。まぁ言い訳でしかないけれど。すみません。 ここは以前「麺屋あらき竈の番人 東金店」があった店舗でかなりの大箱。国道126号沿いロードサイドで台方交差点の至近。共用の駐車場が20台分ほど完備されていて、最寄り駅からは徒歩10分以上なので、車でのアクセスがオススメだ。 こちらは「らーめん福たけ」出身の須藤さんが独立した店。須藤だから逆にして「うどす」ね。まずは店に入って店主の須藤さんに長らくの放置プレイを丁重にお詫びしてカウンターに着く。福たけ同様、背脂ラーメンを筆頭に白湯やら煮干しやらたくさんメニューがあるので、須藤さんにおまかせで何か出して欲しいとお願いしたところ、彼が選んだのは「ギドラ」だった。 「濃厚鶏白湯煮干し」というキャッチ通り、スープは鶏白湯と煮干しを合わせたもの。福たけのガメラの鶏バージョンというか、福たけ系列店の山ねこ的アプローチというか。濃厚ではありながらもしつこくなくスルッと飲めるスープが実に良く出来ている。塩度もさほど高くなく最後まで飽きずに飲める絶妙なバランス。浅草開化楼の太ストレート平打麺は、個人的にはもう少ししっかり茹でた方が好みかな。バラロールチャーシューも柔らかでしっとり。味玉もしっかりと味が染みていて美味。 いや本当、何年も放置してて申し訳ない。豊富なメニューと接客やサービス、キッズルームの設置など含めて家族連れなどにオススメ。さらにラーメン好きも十分満足するレベルの高さで、幅広い客層に訴求力のある店だと思う。また近々必ずや再訪したいと思う。今度は数年放置することなく。

一風堂 ららぽーとTOKYO-BAY店@南船橋「極太な赤丸」950円<限定>

麺処くろ川@松尾「つけ麺」810円

 2015年3月に「濃厚出汁くろ川」が移転リニューアルオープンした店ながらようやくの訪問。場所は国道126号沿いで、以前「ロッキー正幸」や中華食堂があったところ。最寄り駅は松尾になるが1km以上離れているので車推奨。ロードサイド店なので駐車場も併設されている。 店主の小川さんとの付き合いはもう十年以上になるだろうか。麺屋こうじグループにいた時にどこかの店の店長として出会ったのが最初だ。この日はあいにく会うことが出来なかったが、久々に彼の店のラーメンを食べることが出来るのが嬉しい。 お店のオススメである「つけ麺」を頂くことに。150g〜350gまで同料金なのだが、二軒目ということもあり150gでお願いしたら味玉をつけてくれた。濃厚なつけダレは甘味が強めで酸味控えめ、辛味はほとんど無し。粘度高めでとろっとしている。丁寧にならしてある自家製麺はどっしりと詰まった重みのあるもの。やや硬めに上げてしまっていたのだが、麺の美味しさを考えるともう少し茹でて欲しかった。 国道沿いとは言うものの、平日のアイドルタイムでも途切れずに入ってくるのは素晴らしい。これからも地域のために長い商売を続けて頂きたいと切に願う。今度は小川さんのいる時にまた別のメニューを頼んでみたいな。

濃厚鶏らーめん ゴッチ@東金「家系らーめん」750円

 東金市役所から程近い場所に2014年6月オープンした店ながら今回が初訪問。場所は以前「富士乃家」があったところだろうか。店の前に数台分の駐車スペースがある。店主は並木商事、二升屋出身者とのことだったが、Tシャツにはその二軒の名前の他に武蔵家の名前も書かれていた。自店の名前ではなく修業先などの店名をユニフォームに載せているのも珍しい。 ラーメンは塩が基本のようで、他に家系や醤油、あっさり、辛口などがある。初訪なので基本の塩というのがセオリーなのだが、家系好きとしてはその興味を抑えることが出来なかった。とはいえ、店名にも濃厚鶏らーめんと謳っているし、メニューにも「家系(鶏+醤油)」と書かれているので、純然たる家系が出て来なくとも別段驚きもすまい。 鶏の骨というよりも肉やモミジなどの粘度を感じる鶏白湯に強めの醤油ダレ。このスープの味わいだけならまだ家系で押しきれなくもないが、麺が中細ストレート麺なので家系とはイメージが異なる。具は海苔3枚にほうれん草、チャーシューが家系的だが、ネギが刻みタマネギだったのは房総的パーツ。 予想通り家系でも何でも無かったのだが、丁寧な作りで美味しく仕上げた濃厚鶏醤油ラーメンになっていると思う。これは塩なども美味かろう。若い店主は接客や声出しも控えめな感だったが、それをカバーするかのごとくおばちゃんスタッフのアクティヴな接客が心地よい。

麺屋ぜろや 稲毛海岸店@稲毛海岸「醤油とんこつ」690円

 千葉市美浜区の稲毛・検見川・幕張エリアは「海浜ニュータウン」として1968年から埋め立てによって造成された地域。着工から半世紀を経た今、ニュータウンの姿も当時とは少しずつ変化してきている。かつて住宅街のコアとして存在した「ショッピングセンター」と呼ばれた複合施設は、大手のモールなどに取って代わられてその数は激減した。高浜エリアにある「稲浜ショップ」は、そんな数少ないショッピングセンターのひとつ。スーパーや酒屋、薬局やクリニック、そして飲食店などが軒を連ねている。 その稲浜ショップ内に2018年1月オープンしたラーメン店。こちらは千葉に本店を構える「ぜろや」の支店で、船橋の「らぁ麺零や」のスピンオフ業態だったと記憶する。他にも都賀や実籾、公津の杜、東京北砂などにも展開しているようだ。ここは以前「がむしゃら」があったところの跡地になるのだろうか。カウンターの他にテーブル席、奥に小上がり席も用意されている。 メニューは「醤油とんこつ」「魚介とんこつ」「油そば」「台湾まぜそば」「あっさり醤油」「濃厚魚介つけ麺」などがラインナップ。前の店が味噌専門店だったが、味噌がないのは意図的なのかな。居酒屋的な使い方も想定しているようで、アルコールメニューやおつまみ系も充実している印象。基本と思われる「醤油とんこつ」をオーダーする。 スープは量産型家系的なアプローチ白濁豚骨スープに、かなり強めで塩っぱいくらいの醤油ダレ。とは言え、野菜なども入れているのか量産型よりも素材感はある。麺は村上朝日の平打ち麺で茹で加減はかなり固い。この麺ならばもっと茹でて欲しいところ。具はバーナーで炙ったバラ肉チャーシュー、キクラゲ、メンマ、海苔、葱。 設計自体は悪くないと思うのだが、細かい部分の詰めが甘いようなズレているような。ただ、夜は居酒屋になるのだとしたらまぁこんな感じで良いのかな。スタッフは厨房とホールの2人体制。オペレーションや接客などは丁寧で好感が持てたので、ラーメン好きでなければ十分に満足出来るのだろう。

千葉拉麺通信18周年

 お陰様で「千葉拉麺通信」は18周年を迎える事が出来ました。これも日々アクセスいただいているユーザーの皆さんと、千葉のラーメン店の皆さんのお陰です。ありがとうございます。 千葉初の千葉専門ラーメン情報サイトとして、2000年2月17日に開設されたこのサイト。インターネット黎明期であった1990年代後半、数あるラーメンサイトの中で、千葉の情報を専門的に扱ったものが無かったことから、千葉ラーメン情報のパイオニアになるべく千葉のラーメン情報だけを発信するサイトとして開設致しました。 千葉のラーメン界を盛り上げるべく、さらに千葉のラーメン好きの人たちが集い、千葉のラーメン店を営む人たちとも交流が出来る場所となるべく、多くのユーザーからの投稿を掲載するラーメンサイトを目指しました。またいち早くラーメンイベントを開催したり、店主間のコラボレーションを企画したり、カップラーメンやプロデュース店舗を手掛けるなど、それまでのラーメンサイトとは異なる様々な企画も立ち上げて、千葉のラーメン界を盛り上げる活動を続けて来ました。その結果、18年間で累計2800万アクセス、2億PVを超える、個人運営としては日本一の規模を誇るラーメンサイトになりました。 2016年秋には、新たに千葉ラーメン情報を発信するウェブメディアとして、全面リニューアル致しました。これからも千葉のラーメン好きの方たちや、千葉のラーメン店を営む方たちと共に、千葉のラーメン界を盛り上げて参ります。今後とも千葉拉麺通信を宜しくお願い致します。2018年2月17日千葉拉麺通信 主宰山路力也(Ricky)