中華蕎麦 ます嶋(千葉中央)

 11月21日オープン。千葉駅と千葉中央駅の中間ほど、富士見の一蘭向かい、月の坊脇を入った路地に出来た新店。通りから入った路地にあるが、この道はなかなか通る事がない。一応外の通りからは提灯などが見えない事は無いが、立地としてはなかなか厳しい場所。「ます嶋」と書いて「ますじま」と読むよう。
 こちらは美光商会という携帯電話代理店やECサイトなどを手掛ける会社の飲食部門。他にも和食店などを営んでいるが、ラーメン業態は初。ファサードや店の作りなどにも個人店とは違う手の入り方が感じられる。L字カウンター9席と比較的小さな店ながら、狭い厨房にはスタッフが5人、ホールにも1人という手厚い配置。オープン2日目の夜にお邪魔したが常に満席だった。
 メニューは「中華蕎麦」一本でトッピングのバリエーション。変わったところでは「ばけ」と名付けられた味付きの替え玉。混ぜそばのようにしてそのまま食べられるし、スープにも入れられるというもの。もちろん中華蕎麦をオーダーする。
 スープは豚鶏の清湯で、魚介も使っているような味わいで、骨よりも肉を感じるスープだが、取り敢えず白醤油の甘さが印象に強く残る。そして油もかなり多めでオイリーなスープだ。村上朝日製麺の細ストレート麺は春よ恋を使っているとのことで、ややザクッとした食感。具はバラチャーシュー、穂先メンマ、青菜、ネギ、ナルト。
 不味くはないし欠点もないとも思うが、特段感動もない。無難なラーメンの設計や店の作り方、オペレーションも含め、実に手慣れていて、良くも悪くもプロの仕事を感じる店。豚骨やガッツリとしたラーメンが多いエリアでの清湯は、ある一定のニーズがあるかとは思うが、果たしてその挑戦は如何に。健闘を期待したい。

中華蕎麦 ます嶋
千葉市中央区富士見2-14-1
11:30〜15:00,17:30〜23:00
日祝定休
京成線「千葉中央」JR線「千葉」千葉都市モノレール線「葭川公園」各駅より徒歩3分

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