【コラム】なぜ「raumen」なのか?

 千葉拉麺通信は2000年の開設当初より、ラーメンの横文字表記を「ramen」ではなく「raumen」で統一している。元をただせば、千葉拉麺通信の立ち上げ前に結成した、日本拉麺交友会の横文字表記が「JRA Japan Raumen Association」であり、その流れで「chibaraumen」になった。以降、URLはもちろんのこと、TwitterやFacebook、さらにはInstagramなどSNSのアカウント名もchibaraumenで統一している。
 JRAが発足した1990年代後半から、千葉拉麺通信が開設された2000年頃、ラーメンという言葉を横文字表記するケースは非常に少なかった。さらにラーメンの漢字表記ですら、拉麺なのか老麺なのかあるいは柳麺なのかもあやふやであった。そんな中で私はraumenの綴りを選び、拉麺の漢字を選んだ。
 しかし、現在一般的に用いられている横文字表記は圧倒的に「ramen」であり、世界のラーメン店などの店名表記を見てもRAMENの文字が市民権を得ているのは間違いなく、16年間「raumen」を掲げて来た千葉拉麺通信としては、なかなか肩身の狭い思いをしている。しかし今更変えられない、というのが本当のところだ。
 では何故ramenではなくraumenにしたのか。実際、私もその2つのうちのどちらかにしようと悩んだのだ。そしてその時に拠り所にしたのが、「新横浜ラーメン博物館」の英字表記である「SHINYOKOHAMA RAUMEN MUSEUM」であり、URLの「www.raumen.co.jp」であった。天下のラー博がraumenと言っているのだ、従わない道理はあるまい。以来、18年間にわたりraumenの表記を守り続けている。
 しかし、である。最近ラー博の活動を垣間見るに、TwitterInstagramなどのアカウントではシレっとramenmuseumなんてアカウント名になっているから油断も隙もあったもんじゃない。今後も注意深く監視する必要があるだろう。


0コメント

  • 1000 / 1000