【コラム】感謝 木更津で四半世紀にわたり白河ラーメンを出して来た人気店「白河ラーメンみちのく」が、11月30日をもって24年間の歴史に終止符を打つ。福島県白河出身の店主、鶴岡敏子さんはラーメン経験などまったくない素人だった。しかし、どうしても子供の頃から慣れ親しんだ味の白河ラーメンを作りたいとラーメン店の開業を決意。「とら食堂」二代目大将である竹井和之さんに修業を申し出た。 竹井さんは鶴岡さんに「ラーメン屋は大変だからやめときな」と言ったが、その熱意に負けて弟子入りを許可。しかし、当初はすぐに諦めるだろうと思っていたとか。鶴岡さんは毎週末に白河まで通ってとら食堂で修業を重ねて、竹井さんに認められて開業を許された。 「あんなに根性あるとは思わなかっ...2016.11.05 23:00COLUMN
【コラム】なぜ千葉拉麺通信はリニューアルしたのか? 2000年2月に開設したラーメンサイト「千葉拉麺通信」ですが、この度全面リニューアルして、新しく千葉のラーメン情報を発信するウェブメディアとして生まれ変わります。本日より新コンテンツにて稼働をスタートさせ、本オープンは来年2月の開設17周年を目指します。 具体的にはリニューアルというよりも完全に新たなフォーマット、コンテンツになります。スマートフォンへの完全対応、SNSとも連動した形で、最新のウェブ環境に沿った形でのメディアとして、今まで以上にパワフルかつスピーディーに情報発信して参ります。これ程までの大幅なリニューアルは開設以来初めての事です。 2000年の開設当初はインターネット黎明期。本を買ってhtmlのタグを勉強して、見よ...2016.08.31 15:00COLUMN
【コラム】老舗の閉店 四街道51号沿いの「ラーメンねもと」が、8月28日をもって39年間の歴史に幕を閉じた。かつては「日本一売れるラーメンショップ」とも言われたこの店。かつてのような人気ではないものの、今もなお多くの客が足を運ぶ人気店であった。閉店の理由は私には分からないが、客足の衰えという事は無いだろう。考えられるのは建物の老朽化であったり、後継者がいなかったりといった、売上云々とは別のところにあるのではないかと推察する。 戦後、多くのラーメン店が次々と出来て、その中で今もなお残っている店の場合、創業して70年ほどになる。その世代のラーメン店の場合は、すでに二代目なり三代目に代替わりされているが、戦後のいわゆる「団塊の世代」と呼ばれる人たちが開業した...2016.08.28 22:00COLUMN
【コラム】冷やし中華が嫌いだ 私は冷やし中華が嫌いだ。夏の風物詩として必ずといっていいほど名前が挙がる食べ物だが、街の中華屋さんなどで「冷やし中華はじめました」の文字をみるたびに憂鬱になる。 冷やし中華はじめなくて良い、と思う。あるいは始めても良いけれど、私の知らないところでひっそりと始めてくれ、と思う。そして私の知らないところで早く終わってくれと願う。何ならそのまま永遠に終わってしまってくれて良いとも思う。 「なぜ冷やし中華が嫌いなのか」と人は問う。まず、その質問の設定自体が「冷やし中華は万人が好むものであるのに、貴方はなぜ」という前提に立っているのが気に食わぬ。人間は直感的に目の前のモノが好きか嫌いかを瞬時に判断する生き物だ。嫌いなことに理由な...2016.06.30 15:00COLUMN
【コラム】なぜ「raumen」なのか? 千葉拉麺通信は2000年の開設当初より、ラーメンの横文字表記を「ramen」ではなく「raumen」で統一している。元をただせば、千葉拉麺通信の立ち上げ前に結成した、日本拉麺交友会の横文字表記が「JRA Japan Raumen Association」であり、その流れで「chibaraumen」になった。以降、URLはもちろんのこと、TwitterやFacebook、さらにはInstagramなどSNSのアカウント名もchibaraumenで統一している。 JRAが発足した1990年代後半から、千葉拉麺通信が開設された2000年頃、ラーメンという言葉を横文字表記するケースは非常に少なかった。さらにラーメンの漢字表記ですら、拉麺な...2016.05.31 15:00COLUMN