行徳のいわゆる「ラーメン街道」に2015年2月オープン。かつて「じぇんとる麺」や「銀や」があった場所をほぼ居抜きで使用している。ダイニングとして設計された店を、奥の部分は仕切って使わなくして客席を減らしたのは、ラーメン専門店としてやるなら正しい選択かも。
メニューはつけ麺、ラーメン2種類、まぜそばというラインナップ。初訪なのでメニューの並びに従ってつけ麺を券売機でオーダー。なお、隣接したコインPを利用して駐車証明書を提示するとチャーシュー飯か餃子がサービスされるよう。私もコインPに停めたがサイドメニューは我慢。
ザックリと括るならば濃厚豚骨魚介つけ麺。魚粉系ではなく、濃厚な豚骨スープに煮干などのスープを合わせた形かな。油は乳化していてつけダレに溶け込み粘度もそこそこある。甘、辛、酸のトライアングルは甘が強く次に酸が来て辛は抑え気味のバランス。レモンのスライスが浮いているのは、このタイプのスープには珍しい。
麺はカネジン食品の多加水麺で、ツルツルとした麺肌のもの。密度の高い食べ応えがある麺だ。具では照り焼きのように炙ったチャーシューが香ばしく柔らかに仕上げてあり、濃厚なつけダレの中でも存在が埋没する事がない。また、しっかり調味されたメンマも美味しい。全体的に味は濃いめに調味されているが、ハジカミで口直しすることでリセット出来る。ハジカミを乗せるのもまた珍しいな。
ステレオタイプな濃厚つけ麺ながら、随所に店主の創意工夫が感じられる佳店だと思う。店主は埼玉の人気店「麺座でん」店主の弟さんだとか。麺座でんは私もお手伝いした「らーめん寺子屋」の卒業生の店ということで、この店にも何となく親近感を覚えつつ、かつ入れ替わりの激しい場所で一年以上頑張っている事に敬意も持ちつつ、今後も長くこの場所で営業を続けて欲しいと願いつつ。次はラーメンを食べに来ようと心に誓うのであった。
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