【閉店】ラーメンイレブン(成東)

 実に感慨深い。私がラーメン評論家として初めてメディアデビューした2000年。「千葉ウォーカー」のラーメン特集に出させて頂いた時、個人的にオススメするお店として紹介したのが、その年大網白里町にオープンした『イレブンフーズたなか』(閉店)であった。私が初めて「仕事」として紹介したお店が『イレブンたなか』だったのだ。
 外房の大網にイレブンフーズの暖簾分けが出来たというニュースは、あまりにも衝撃的だった。一気に県外からもラーメン好きが駆け付ける人気店になったが、店主さんが体調的につらくなり3年ほどで惜しまれつつ閉店。しかし、2014年に「ラーメンイレブン」と名前を変えて11年振りに奇跡の復活を果たす。もう外房でイレブンを食べられる事はないと誰もが思っていたところでの再開。またまた人気店となるも、創業時から店主さんをサポートしていた奥様が他界されて、2015年にやむなく閉店。今度こそイレブンの味は終わったと思っていた。
 しかし、奇跡はまた起きた。『ラーメンイレブン(イレブンフーズたなか)』閉店から約5年を経て、再び外房にイレブンが帰ってきた。場所は大網から成東へ変わり、店主も変わった。しかし味はしっかりとイレブンたなかの味を受け継いでいる。店主の栄浩司さんは、ご存知長浜ラーメンの人気店『まるえいラーメン』の店主。イレブンたなかの味に惚れ込み、店主の田中さんに直談判して味と屋号を受け継がせて貰ったという。
 しかし私は栄さんが作るイレブンのラーメンを何度も食べている。しかも福岡で。福岡出身の栄さんは2018年に『ヤキニクラーメンフタバ』という店を福岡で開いている。そこで出しているラーメンがイレブンスタイルのラーメンなのだ。私は福岡の友人に連れられて行って、まさかの福岡で栄さんと懐かしいイレブンのラーメンと久々に再会を果たすこととなった。それ以来、福岡の店には毎月のように足を運んでいる。
 そんなわけで、栄さんのイレブンラーメンは決して久々というわけではないのだが、やはり千葉の外房でこの味を食べると一気に20年の時空を飛び越えた気分になる。シンプルながらもインパクトあるクリアなスープ、肉厚のチャーシューがゴロゴロ入り、麺は当然酒井の太麺。メラミン丼に入るのも変わらない。お会計はザルでは無かったけれど。実はイレブンたなかもオープン当初はザルでは無かったのだが、私が強く勧めてザルにして貰ったのだった。他の店ではまず頼まないのだが、イレブンとなれば当然「チャシウメン」を。チャシウがどっさり。これですよ、これこれ。
 新馬場で生まれ、大網と福岡を経由したラーメンが、久々に千葉外房成東へ戻って来た。実に感慨深い。

ラーメンイレブン
山武市成東775-2

11:00~21:00
火曜定休
JR線「成東」駅より徒歩30分


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