ラーメンいしい 市原店(八幡宿)

 2021年4月、市原市の白金通りにオープンした新店にようやくの訪問。こちらは浜野の人気店『王道いしい』の3号店。これまでは家系ラーメンを提供して来たが、今回の新店は竹岡式ラーメンの専門店とのこと。最寄駅はJR内房線「八幡宿」駅となるが、1.5kmほど距離がある。車だと店前に駐車場が完備されているので便利だろう。

 店内はストレートカウンターの他にテーブル席も。広々とした厨房で働くスタッフは全員女性だった。券売機の脇に写真と手書きのメニューが置かれているのが、分かりやすくて親切。「竹岡式ラーメン」の他に「とろとろタンタン麺」というメニューもあり、かなり気になるところだが、やはり初訪なので竹岡式一択。ただし、炭焼き炙りチャーシューが自慢とのことだったので「チャーシューメン」830円にしてみた。背脂トッピングが無料(ボタンあり)で出来るとのことだったのでお願いする。

 綺麗に盛り付けられたビジュアル。もちろん竹岡式なのでスープはウルトラライト。醤油は170年の歴史を誇る香取市の老舗醤油蔵「ちば醤油」のものを使っているようだが、竹岡式によくある醤油感は弱くかなりカドが取れていてまろやか。しかしながら、背脂トッピングをしているので、その甘味でかなりマスキングされている可能性が高い。
 竹岡式ラーメンの構造的な特徴でもあり、ある意味で弱点とも言えるのが、スープそのものが持つ旨味の弱さ。しかし、この背脂トッピングが実に合う。背脂の甘味と醤油のキレで弱いスープに力が加わり、物足りなさを一切感じさせない。背脂そのものも燕三条ラーメンを彷彿とさせるほどの、しっかりとした大ぶりの存在感あるものがビッシリ。トッピングにタマネギはもちろん岩海苔もあったので、かなり燕三条っぽくカスタマイズ出来そう。
 麺は船橋山田食品の中細麺で汎用的なもの。ここまで来たら太麺を合わせてみたくなる。チャーシューは薄めのチャーシューが何枚も入っていたが、竹岡式ならばもっと厚みがあったり重さがあると、より存在感が増して良いかも知れない。サイドメニューで注文した「炙りチャーシュー丼」350円と「自家製餃子」350円も美味。炙りチャーシュー丼は卓上のマヨネーズなどでカスタマイズ出来るのが良い。

 なぜ竹岡式なのかと言えば、店主の義理のお母様がかつて竹岡式ラーメンのお店をやられていたのだとか。往時のレシピを使われているのかな。また、前述した「とろとろタンタン麺」は勝浦タンタンメン系ではなく中華風とのこと。他にも「竹岡つけめん」なども気になるので、いずれにせよまた再訪してみたいと思う。


ラーメンいしい 市原店
市原市五所1750-10

11:00〜15:00,17:00〜20:00

月曜定休(祝の場合は振替)
JR内房線「八幡宿」駅より徒歩18分

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