【移転】松戸中華そば 富田食堂(松戸)

 さて、もうこの店は何年振りになるのだろう。オープン前にラーメン本で取材して、その後にも行って、もしかしたらそれきりかも知れない。いやそんなことはないか。いやそうかも。いずれにしても、2010年オープンなので5年くらいは経っているのだろう。この日は都内で富田さんと一緒にいて、車で彼を送りがてら深夜の松戸へ来たらまだここが空いている時間なので突入した次第。

 言わずと知れたこの店は「中華蕎麦とみ田」が手掛ける別ブランド。本店から歩いて数分の場所にあり、夜の時間帯は本店と同じ濃厚なつけ麺も提供していることから、こちらも負けず劣らずの人気店である。席数がカウンター7席の狭小店ではあるが、この日も閉店間際だったにも関わらず少し待ったくらいだ。

 この「ツバメ」はその名とビジュアルの通り、燕三条の背脂ラーメンを元に作ったもの。ベースとなっているのは富田食堂のあっさりとした煮干しスープ。そこにたっぷりの背脂を浮かべている。タレもしっかり強めに効いていて、煮干しと醤油に背脂のバランスとインパクトが凄い。そこにこのメニューのために作ったというオリジナルの太麺を合わせている。しっかりと茹で切って弾力を持たせた麺の食感がいい。そして背脂を拾い上げてくるのもまたいい。

 いやいややっぱりさすがの完成度。上手にまとめあげてくるなぁ。深夜の時間帯ということもあり、ワンオペで回していてサーブに時間がかかってしまうのがやや難ではあるが、満席状態でなければさほど待たされることもないだろう。ましてやとみ田本店の待ち時間に比べたら些細なものだ。


松戸中華そば 富田食堂
松戸市松戸1240-3
7:00〜翌2:00
無休
JR線・新京成線「松戸」駅より徒歩3分

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