13湯麺(元山) 『13湯麺』と書いて「かずさんとんみん」。私にとってホームのような店である。店主の松井一之さんは明星食品で麺の開発をしていた人物で、13年目に独立して「13湯麺」を開業した。亀有でスタートしてその後五香に移転し、数年前からは製麺所だった場所を改装して営業を続けている。久しくこないうちに製麺スペースが別の場所に移り、テント屋根も張られてだいぶ店らしくなってきた。 私が2000年に千葉拉麺通信を立ち上げて、千葉のラーメンを盛り上げようとしている時に常に力になってくれたのは松井さんだった。ラーメン業界初となる4店主によるコラボレーションチーム『千葉拉麺四天王』も、年長者の松井さんがいなければまとまらなかったに違いない。ラーメンイベントの...2024.03.07 04:00REVIEW松戸市
【閉店】麺 松風(松戸) 松戸駅周辺は言わずと知れたラーメン激戦区。そしてあらゆるジャンルのラーメンが揃う場所でもある。そんな松戸駅の東口から歩いて3分の線路沿いに2021年8月オープンしたばかりの新店だ。 店主の齋藤太一さんは、ラーメンシーンを牽引する『博多一風堂』出身。一風堂で20年以上のキャリアを持ち、暖簾分け店主として店を任されていたこともあるベテラン職人だ。私も20年近く前からお付き合いのある人だけに、今回自身の店を地元の松戸で出されたことは、とても嬉しく感じている。 5席ほどのストレートカウンターと小さなテーブル、そして立ち飲みスペースがある小さな店舗だが、狭苦しさは感じない空間になっていた。メニューはシンプルにラーメンとトッピングバリエーショ...2021.09.15 03:30CLOSED松戸市
大勝 松戸店(松戸) 昭和52(1977)年、柏に創業。千葉でいち早く永福大勝軒系の煮干醤油ラーメンを出した嚆矢が、2021年6月に40年の時を経て、2号店を松戸駅西口にオープンした。 松戸駅の東口には長年大勝の店長を務めた方が独立した「中華そば まる㐂」があるが、20年も愛されている店であり、東口と西口なので商圏も被らず棲み分けが出来そうな予感。 大勝は資本が変わったか何かで、味などやや心配もしていたが、結論から言えば杞憂に終わった。それはもう食べる前から厨房の動きを見ただけで分かる。スープを柄杓で掬って寸胴へ落とす時の真剣な眼差し。絶対に美味しいラーメンが出てくるサインだ。 大勝は永福大勝軒同様に麺の量が多いので「ラーメン(小)」というメニュー名で...2021.09.04 05:00REVIEWRECOMMEND松戸市
【移転】ニュー松戸(新松戸) 2020年3月オープンの店に一年以上経ってようやくの訪問。オープンの時に宿題リストに入れたまま失念していたのだが、今年6月にこれまでの屋号「間がり」から「ラーメン ニュー松戸」に変更したタイミングで思い出しての訪問。 こちらは「adonis」というイタリアンの間借り店舗としてスタートしたが、イタリアンが閉店したことによってそのまま昼夜営業となり店名も変えての再スタートの模様。しかしながら、店の看板や内装などもイタリアンのままで間借り感全開になっている。むしろこちらの方が珍しいし楽しいな。 メニューは白醤油ラーメンと醤油ラーメンの2種類のみという潔さ。初訪ということもあり、メニューの並び通り「白醤油ラーメン」をオーダー。シンプルで洗...2021.09.04 03:00CLOSED松戸市
中華料理 香羊羊(松戸) 松戸にある中国料理店に初訪問。「香羊羊」で「シャンヤンヤン」と読む。こちらは珍しい「延辺料理」が食べられる店とのこと。「延辺」とは、北朝鮮との国境の吉林省にあり朝鮮民族の文化も色濃い朝鮮族自治州。その料理はスパイシーで羊肉が名物。御徒町や新大久保など、東京で何度か食べた事があるが、千葉でも出している店があるとは知らなかった。 延辺料理の代表選手とも呼べる「羊串焼き」は、スパイシーであと引く美味しさ。ラムを使っているので臭みも一切ない。オーナーの張さん曰く、羊肉の間に豚の脂身を挟む作り方もあるが、この店では全て羊肉だけで作っているとのこと。しつこさもなく本当に何本でも食べられてしまう。 日本人向けにローカライズすることなく、本場の味...2021.04.30 11:00REVIEW松戸市
13湯麺(元山) 久々に「13湯麺」へ。小麦粉の袋の裏に手書きで書かれたメニューの一番上にある「五香ラーメン」が、現在の主力メニューになっている。もちろん五香とはこの店がある地名から。今は元山駅が最寄りになっているが、移転前は五香駅が最寄りだったので、五香と聞くと13湯麺を連想する。 スープのベースは豚と鶏の白湯。そこに秘伝の醤油ダレが合わせられる。このタレは13湯麺全てのラーメン、料理に使われるオリジナルの万能タレ。麺は自家製の太麺、細麺から選ぶ事が出来るが、このスープには太麺の方が合う気がする。 見た目は濃厚でパンチがありそうだが、地元産の無農薬野菜の優しい甘味もスープに加わって、じんわりと美味い。麺もかなり太麺ながら、しっかりと茹でてあってし...2021.04.30 09:00REVIEW松戸市
松戸富田麺桜(新松戸) 2019年10月25日、北部市場跡地に大型SC「テラスモール松戸」がオープンした。住友系のショッピングモールは、松戸市内に5年振りの映画館が入るなど、早くも注目を集めている。飲食はレストラン街とフードコートがあり、ラーメン業態はフードコートに2店舗出店している。一つは一風堂のフードコート業態である「IPPUDO RAMEN EXPRESS」で、もう一つが中華そばとみ田の新ブランド「松戸富田麺桜」だ。 ここのところ精力的に出店を重ねているとみ田グループ。今年は初の東京エリア出店で話題を集めたが、今回はホームでもある松戸市内への出店となる。これまで「松戸富田製麺」(木更津、南船橋)「松戸富田麺業」(千葉)「松戸富田麺絆」(東京)と、微...2019.10.31 07:30REVIEW松戸市
IPPUDO RAMEN EXPRESS テラスモール松戸店(新松戸) 2019年10月25日、北部市場跡地にオープンした、大型SC「テラスモール松戸」。最寄駅は新松戸ということになるが、駅からは20分近く歩く事となるので、新松戸駅や北小金駅からのバスか自家用車が便利だろう。 ここの3階にあるのがフードコート「ケヤキッチン」。この施設が面する「けやき通り」からのネーミングかな。このフードコート内に一風堂のフードコート業態である「IPPUDO RAMEN EXPRESS」が出店している。千葉県内のEXPRESS業態としては、木更津と柏の葉に続いて3店舗目になるが、これまでの2店舗は「RAMEN EXPRESS 博多一風堂」という屋号で、メニューも路面の一風堂に近い形となっており、純然たるEXPRESSと...2019.10.31 07:00REVIEW松戸市
【閉店】麺やふくろう(馬橋) この日は松戸で会食のあと、二次会がてら馬橋まで。店主の青木氏と共通の友人との会食だったので、迷う事なくふくろう一択と相成った。 気がつけば塩が未食だったのでオーダー。落ち着いて考えれば、麺あさひでラーメン屋さんになった彼の作るラーメンで、最初に食べたのは塩だったはず。あれからもう随分と長い年月が流れた。 鶏の旨味がじんわりと広がる深みのあるスープに、しなやかなコシを持った自家製麺のマッチングがさすが。程良い油の浮かせ方もいい。何が突出するでもなく、バランスが良く一体感がある。これはやはり十年選手だからこそ生み出せる境地。2019.08.30 14:00CLOSED松戸市
雷 松戸駅東口店(松戸) 中華蕎麦とみ田が手掛けるガッツリ系業態。とみ田のイメージとは異なるラーメンではあるが、実はいわゆる「二郎インスパイア系」の先駆は、富田氏が独立する前にこうじグループで開発して立ち上げた「角ふじ」ブランド。赤羽二郎が好きだった富田氏が、筑波の学生向けの業態を考案する時に、二郎よりもスープが濃厚で麺が太く、具のボリュームも多くした「角ふじ麺」を世に出したことで、二郎インスパイアのデフォルメ競争が始まったともいえる。 そんなとみ田のガッツリ系ブランドの本店は北松戸にあり、しばらく改装のため休業していたが、今年6月にリニューアルオープンを果たしている。こちらはその休業期間に系列の富田食堂があった場所にオープン。暫定移転なのかと思っていたが...2019.08.30 07:30REVIEW松戸市
らぁめん もののこころ(東松戸) 2018年10月オープンの店にようやく訪問。結構地元の方たちからもリコメンドを頂いていたお店。場所は東松戸駅前という好立地で、近隣にはコインパーキングもある。デザインがしっかり成されたカフェのような店に可愛らしいホールの女の子。そして厨房には5〜6人のスタッフ。 鎌ヶ谷の馬肉卸会社のラーメン業態とのことで、唐突に馬肉メニューがあるのはそういう理由なのか。資本系らしいパッケージではあるが、ラーメンは期待していなかった分美味しく感じた。ラーメンは鶏白湯をはじめ清湯や担々麺などもあるが、注文したのは基本の鶏白湯。サラッとした鶏白湯はミルキーで万人受けしそう。塩度も控えめで無化調とのこと。 キャベツや小松菜、タマネギ、トマトなど野菜が多い...2019.04.14 12:00REVIEW松戸市
蝙蝠(松戸) 2018年6月5日オープンの新店へオープン翌日にお邪魔。こちらは人気店「兎に角」のセカンドブランド店。蝙蝠と書いて「コウモリ」と読む。これまで兎に角の名前では何軒か出店していたが、今回は初の別屋号での出店になるのかな。場所が本店から歩いて数分という至近立地ということもあるのかもしれない。前日オープンだというのに次から次へとお客さんがやって来る。 看板には「濃厚ラーメンと油そばの店」と掲げられており、その二枚看板を推していく模様。メニューは「油そば」の他に「醤油」「味噌」「塩」と揃っている。「醤油ラーメン」はビジュアルから見ても明らかなように家系インスパイア。カエシの方向性や鶏油の出方が違うが、しっかりとした作りのスープは量産型家系...2018.06.06 09:30REVIEW松戸市