麺屋 音 柏店(柏)

 北千住の人気店「麺屋 音」が柏駅南口に12月1日支店をオープン。今はなき亀有の「麺屋 天翔」のセカンドブランドとして2013年北千住にオープンしたのが「麺屋 音」。濃厚な白濁煮干し系スープで一躍人気となり、2016年には生姜鶏白湯の「麺屋 音 別邸」を本店のすぐ近くにオープンさせ、こちらが3号店となる。

 場所は「壱成家」の跡地で、かつてこのエリアで無敵を誇った「王道家」(移転)の並び。セットバックしている独特な建物をうまく利用して、店の前にウェイティングスペースを上手に確保している。南口より歩いて1〜2分で、王道家跡地など近隣にコインパーキングもあるので車でも行きやすいだろう。

 メニューは「濃厚煮干しそば」「濃厚鶏塩そば」「濃厚つけ麺」など、基本的には本店を踏襲しているが、柏だけのオリジナルとして「淡麗煮干しそば」がある。訪問時は本オープン前日(11月30日)だったので、準備が出来ていた「濃厚煮干しそば(しょうゆ)」を特製で頂くことに。

 本店同様お盆がカウンターに揃えられ、箸は箸置きに置かれている。以前プロデュースしたお店のオーナーが同じことをやりたいと言って、私は反対したのだけれど実際にやってみて、一ヶ月足らずで諦めていた。お盆を毎回綺麗にするのも手間だし、何よりセッティングがとても手間がかかるのだ。それをずっと継続しているこの店はさすがだなぁと思う。

 久々に頂く濃厚煮干し。ベースの動物系の強い旨味もさることながら、本店で食べた時よりも煮干し感がより際立って感じる。聞けば本店よりもしっかりと煮干しが取れているのだとか。ステレオタイプな濃厚魚介よりも素材の味わいが際立っている印象で、柚子の風味も良いアクセントに。麺はしっかりとした食感の細ストレート麺で、今年より自家製麺になっている。

 西口南口にある既存のラーメン店とは被らない、本格的な濃厚煮干し系が柏に登場。しかしながら、店主の原さんが柏でやりたいことは、味もさることながら「上質で丁寧な提供と接客」でラーメンを出すことなのだそう。そういう高い志を持ったラーメン店が千葉に出来ることはとても嬉しく、意義のあることだと思う。次回は柏オリジナルの淡麗を食べにまた足を運んでみたい。


麺屋 音 柏店
柏市旭町2-1-5
11:00〜15:00,17:00〜22:00(当面の間)
水曜定休(不定休あり)
JR線・東武線「柏」駅より徒歩3分

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