2024年9月オープン。船橋駅北口から歩いてすぐの路地裏という立地。同じ場所にあった『美膳鶏あかつき』の業態変更だが、その店も去年オープンしたばかりだったような。内装もほぼ同じで綺麗なまま使われている。やや複雑な作りの店内なので客や店員さんが行き交うのが窮屈そうではあるが、声掛けをしながらうまく営業されている。
こちらは八千代にある『大勝軒おはこ』の本八幡分店で学んだとのこと。なので系統としては東池系になる。本八幡分店は白河中華そばなども出しているが、こちらは大勝軒系のもりそばと中華そばのみのシンプルなメニュー構成になっている。
看板メニューの「もりそば並」は東池らしさを感じさせる、甘辛酸のバランス良いつけダレにエッジの効いた麺。麺は往時よりも密度が高い今どきの麺だが、もう気持ち茹でてあるのが個人的には好みかな。具材も丁寧な作りで盛り付けも良く、つけ麺として完成されていると思う。ただメニュー写真と違ってなるとが乗っていなかったのは乗せ忘れかな。
つけ麺としては完成されたものだと感じるが、東池系のもりそばとして捉えるとベクトルは間違いなく東池ながら、良くも悪くもきっちりカッチリ丁寧に作られたような。湯切りもしっかりしているぞ、みたいな。それはもちろん良いことなのだろうが、昭和の雑多感というかアソビの部分や雑な感じはしないので、東池感が弱まってしまうような気にはなる。
旧東池袋大勝軒が閉店して17年。おそらく店主さんも山岸マスター時代のもりそばを食べられたことはないのかもなぁと思ったり。変わらないために変わる部分もあって然るべきであるし、ノスタルジックな思いを持って訪れる客よりも、今の客の方をターゲットにするのは当然のこと。大勝軒の名前が船橋に掲げられたことを素直に喜びたい。次回は中華そばを食べにまた訪れてみよう。
船橋大勝軒 あかつき
船橋市本町5-2-3
11:00〜スープもしくは麺切れで終了
不定休
JR線・東武アーバンパークライン「船橋」駅より徒歩3分
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