JR西千葉駅北口を出て徒歩1分ほど。千葉大学の前に8月オープンしたばかりの新店。9月まではソフトオープンという形を取っていて、グランドオープンはこの10月からということらしい。その看板を見るだけで、いわゆるガッツリ系のラーメンを出す事は容易に想像がつく。むしろこれでアッサリサッパリしたラーメンを出して来たら詐欺というものだ。同じ北口には無限大もあるので、ガッツリ系が軒を連ねた形になった。さらに並びには量産型家系の吟家、老舗の北京亭やラーメンショップもあり、一'sの新業態も含め、西千葉北口はなかなかの激戦区になって来た。
メニューは「ラーメン」「まぜそば」の2種類という潔さ。サイズは並、中、大で、並と中は同料金になっている。無料トッピングはヤサイマシ、ニンニク、アブラ、カラメ、そして謎の「インド玉」を出来上がりのタイミングでコールする。私はラーメン並をヤサイマシ以外の全てをお願いした。
出て来たラーメンはなかなかインパクトのあるボリューム。麺は豊華食品と共同開発した平打ち麺で、比較的しっかりと茹でてあるもの。モチモチ感もあり食感も風味も良い。ガッツリ系の麺には良く使われる小麦粉「オーション」も少し配合しているとのこと。量は並で200g、以降100g刻みで増量される。
スープは豚肉や背脂がベースになったもので、カエシはやや甘めと、ガッツリ系のフォーマットに準じている。豚は肉厚で柔らかなものが一枚で調味は控えめ。ヤサイはモヤシとキャベツでキャベツもそれなりに入っている。ヤサイといいつつほぼモヤシ、というものが多い中では良心的。
無料トッピングはなかなかの盛りで、まずニンニクが凄まじく乗って来る。さらにアブラもガッツリ。そして気になる「インド玉」はカレー粉で味付けした揚げ玉なのだが、これもまたたっぷり。ヤサイマシにはしなかったが、他の人のラーメンを見たら凄まじく乗っていた。
ライトボディでカエシが引っ張るタイプのガッツリ系ながら、バランスが良くて食べ飽きる事がない。好みの分かれるであろうインド玉は、スープの味を劇的に変えてしまう「諸刃の剣」的なトッピングなのだが、ヤサイなどがうまく土手を作ってくれるので、かなり後半までノーマルスープの味を楽しむ事が出来る。
実はこの店、千葉の人気店「頑々坊子」の新業態で、オーナーの高橋さん自らお店に立っている。サービス精神旺盛な高橋さんらしく、最初は利益率の高い設計でラーメンを作っていたようだが、より良いものをたくさん使って美味しいものを、となってだんだん儲からない設計になっていった模様。オープンしてから何度もレシピが変わっているそうだ。
閉店間際にお邪魔したのだが、店内はなかなかの賑わいで客足が絶えない。見るところほとんどが千葉大の男子学生。そしてほとんどがヤサイマシ。千葉大生の胃袋を満たす新店は、早くも人気店の仲間入りをしそうな勢いだ。
ラーメンやまや本店
千葉市稲毛区弥生町2-21
11:00~14:00,17:00~20:00
日祝定休
JR線「西千葉」駅より徒歩1分
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