笹本爲次郎商店(稲毛) 2023年7月オープン。『蔭山樓』元総料理長の蔭山さんが、『鶏坊や』閉店以来13年振りに千葉に帰還された。場所は稲毛AEONの隣で、これまで何度もラーメン店が入れ替わって来た場所。初めてこの場所に来たのは20年ほど前の『一鉄』時代かな。 蔭山さんと言えば、大阪辻調出身で『知味斎』『筑紫樓』『京王プラザホテル』などで料理長を歴任し、ヌーベルシノワの『蔭山樓』や、鶏白湯ラーメンの『自由が丘蔭山』を展開してキャリアを誇るガチガチの料理人。齢60にして原点である地元の千葉で、自ら厨房に立つ小さなラーメン屋さんを新たに始められた。 もちろん看板メニューは「鶏白湯」。20年程前に初めて蔭山さんの鶏白湯を食べて以来、私の中での鶏白湯の基準が蔭山...2023.07.28 08:00REVIEWRECOMMEND千葉市稲毛区
旨麺(稲毛) 創業は1998年と、四半世紀の歴史を持つ店へ超絶久々の訪問。開業当時は千葉初となる「パシオ系」の店として人気を博し、私も夜な夜な通ったものだ。その後、当時の雑誌連載やムック、テレビ番組などで何度も取材もさせて頂くなど、個人的にも思い入れの深い店でもある。 移り変わりの激しいラーメン業界で25年続くというのは凄いこと。それこそ20年近く振りに伺ったが、ファサードや店内の雰囲気、メニュー構成、そして店主の佐藤さんまで、本当にあの頃のまま何も変わっていないことに驚く。タイムスリップしたのではないかと思うほどで、一気にラーメンの食べ歩きを始めた頃の思いがよみがえってくる。 「本場中華麺店」という文言といい、どことなく遠くに『光麺』をイメー...2023.02.28 05:30REVIEW千葉市稲毛区
麺処せんり(稲毛) 2021年11月、新港のMr.Max千葉美浜店内にオープンした『麺処せんり』が、2023年2月に稲毛駅前の路面店として移転リニューアル。以前は人気の少ないフードコートの業態だったが、立地的にも環境的にも前の店舗よりも遥かに良い店舗になったと思う。 こちらは『博多一風堂千葉店』を運営する『千里』のオリジナルブランド。店主の緒垣さんは長年一風堂に在籍して独立した「暖簾分け店主」。現在は一風堂千葉店や武石インター店の他にフードトラックを稼働させたり、自家製麺にも着手するなど精力的に活動している。 新しい店舗はテーブル席がメインで、家族連れ客などが使いやすそうなレイアウト。壁面に英文が書かれていたりと、デザインなどが一風堂っぽい作りになっ...2023.02.28 04:30REVIEWRECOMMEND千葉市稲毛区
麺将 松風(西千葉) 西千葉駅北口、千葉大学前に2022年9月オープン。松戸にも同じく『麺 松風』という店名の店があるが、こちらは成田の『鶏SOBA春夏冬』のセカンドブランド。和をモチーフにした明るく清潔感ある店内で、若いスタッフが元気に気持ちよく出迎えてくれる。 スープベースは鶏白湯と鶏清湯の2種類で、つけ麺や辛いラーメンなどのバリエーションがある。基本の「濃厚鶏白湯そば」は、大阪の泡系白湯っぽいビジュアルながら、かなり濃度粘度が高めのとろとろ系で、鶏の旨味や甘みを感じるもの。圧力をかけているのか密度もあって、それでいて臭みなどはまったくなく食べやすい。 全粒粉麺はしっかりと茹でてあるが、もう少し低加水の方がこのスープには合っている気がした...2022.12.11 08:00REVIEW千葉市稲毛区
タンメン トナリ 稲毛山王(四街道) 言わずと知れた六厘舎のガッツリタンメン業態が千葉初出店。場所は県道66号と遠近五叉路を結ぶ道沿いで、随分とマニアックな場所に出したものだ。最寄駅としては一応四街道だが、2km以上あるので車で行く店だろう。ここは並びに㐂濱家やとん太があるプチラーメン街道。元はコンビニだった場所だと記憶する。 トナリと言えば「タンギョウ」「タンカラ」という刷り込みがあるので、思わず「タンギョウ」をオーダー。注文を受けるごとに中華鍋で野菜を煽る工程が入る。店内に音と香りが広がるのが良いな。トナリのタンメンを食べるのは久しぶりだが、こんなに野菜のボリュームがあっただろうか。360gの野菜が乗っているとのことで、なかなか麺やスープに辿り着けない。ガッツリ系...2021.11.19 06:00REVIEW千葉市稲毛区
麺処まるわ(作草部) 2008年創業の地域密着人気店に超絶久々の訪問。長年店長を務めていたビギーこと、庄野さんが晴れて独立して店を継承されたので、そのお祝いがてらお邪魔した。 長年愛されてきた店を大切にしたいと、屋号もそのままで引き継いだビギーくん。地元の家族連れなど色々なお客様に来て欲しい、という想いから20種類以上のラーメンを常時提供している中で、ビギーくんオススメである濃厚醤油を。ある意味でまるわ原点の一杯とも言える。 見た目よりもライトなテクスチャーのスープは、しっかりと豚と鶏の旨味が抽出されており、飽きの来ない味わい。白濁スープでここまでスルスルグイグイ飲めるスープもなかなかない。そこに浅草開化楼の平打ち麺が見事にマッチ。しっかりと茹できって...2021.10.05 10:00REVIEWRECOMMEND千葉市稲毛区
横浜ラーメン 相馬家(動物公園) それにしてもここ最近の千葉での家系ラッシュは目を見張るものがある。いわゆる量産型ではない、骨を営業中に何度も組み替えてスープを取っている、本格的な家系ラーメン店が千葉に増えている。こちらは2020年11月、長沼にオープンした新店である。 千葉に多店舗展開している新中野武蔵家。こちらはその系列である「横浜家系らーめんぼうそう家」(八幡宿)の出身とのこと。店の入口に大きく『ぼうそう家の若大将 長沼の地にて独立」の文字が書かれている。場所は国道16号線の長沼交差点から四街道方面に県道66号線(御成街道)を進んだ先の右側。マルハンの向かいにあり、駐車場も完備している。 時折スープをいじりつつ、小刻みに刻むように鶏油を丼に入れ、テボではなく...2021.01.22 05:00REVIEWRECOMMEND千葉市稲毛区
【限定】麺処まるわ(作草部) その創業は2008年と、十年以上にわたり人気を集めている実力店。今の時代、十年お店を続けていくということは大変なこと。そんな中で今も地元に密着した営業スタイルで、変わらぬ人気を守り続けているのは素晴らしいことだ。 レギュラーメニュー同様に限定メニューのクオリティが高いのもこの店の特徴。様々なアイディアを具現化しているのは、現店長である庄野氏の力量が大きい。今回のメニューは私も責任編集に名を連ねているウェブマガジン『ラーマガ』の限定ラーメン企画の一品。「NAKED」と名付けられた企画の趣旨は、麺とスープだけの「かけラーメン」であるということ。その縛りの中で庄野さんが挑んだのはカレーラーメンだった。 まるわが位置する作草部や西千葉のエ...2019.01.22 02:00REVIEW千葉市稲毛区
ラーメンやまや本店(西千葉) JR西千葉駅北口を出て徒歩1分ほど。千葉大学の前に8月オープンしたばかりの新店。9月まではソフトオープンという形を取っていて、グランドオープンはこの10月からということらしい。その看板を見るだけで、いわゆるガッツリ系のラーメンを出す事は容易に想像がつく。むしろこれでアッサリサッパリしたラーメンを出して来たら詐欺というものだ。同じ北口には無限大もあるので、ガッツリ系が軒を連ねた形になった。さらに並びには量産型家系の吟家、老舗の北京亭やラーメンショップもあり、一'sの新業態も含め、西千葉北口はなかなかの激戦区になって来た。 メニューは「ラーメン」「まぜそば」の2種類という潔さ。サイズは並、中、大で、並と中は同料金になっている。無料トッ...2016.10.03 11:00REVIEW千葉市稲毛区