2020年3月オープンの店に一年以上経ってようやくの訪問。オープンの時に宿題リストに入れたまま失念していたのだが、今年6月にこれまでの屋号「間がり」から「ラーメン ニュー松戸」に変更したタイミングで思い出しての訪問。
こちらは「adonis」というイタリアンの間借り店舗としてスタートしたが、イタリアンが閉店したことによってそのまま昼夜営業となり店名も変えての再スタートの模様。しかしながら、店の看板や内装などもイタリアンのままで間借り感全開になっている。むしろこちらの方が珍しいし楽しいな。
メニューは白醤油ラーメンと醤油ラーメンの2種類のみという潔さ。初訪ということもあり、メニューの並び通り「白醤油ラーメン」をオーダー。シンプルで洗練されたビジュアルは食べる前から美味しさを予感させる。美しさは美味しさに繋がる。
京桜の丸鶏と鳥取大山鶏のガラがベースになっているスープ。京桜はいわゆる「老鶏(廃鶏)」なので旨味の出方が力強い。そこに煮干しや本枯節、羅臼昆布など魚介素材が加わり、それらが複雑に織りなす旨味の層を、白醤油ダレとほのかな味醂がまとめ上げているような。今までにありそうな気もするし、新しい気もする味わいのスープがとにかく白眉。思わずあとをひく味わいだ。
麺ははるゆたか、春よ恋、ゆめちからなどの北海道産小麦に胚芽を配合した自家製麺。パツンとしたハリのある食感で茹で加減もやや硬め。この麺に関しては賛否分かれそう。言い換えるなら個性があるということ。個人的にはもう少ししなやかな食感の方がスープに合うかなと思ったが、今の麺でも合わないわけではない。具はシンプルに低温調理の大きなチャーシューに、メンマ、カイワレ、笹掻きネギと過不足なく。
この日はこの後に何軒かハシゴする予定だったので我慢したが、その予定が無ければ間違いなく醤油ラーメンやサイドメニューも頼んでいただろう。時に限定ラーメンもやったりするようなので、いずれにせよ再訪することは必至なのだろう。
ニュー松戸
松戸市新松戸1-486 栄場ビル2F(adonis)
11:30〜14:00(LO),18:00〜21:00(LO)
日曜定休
JR常磐線・武蔵野線「新松戸」駅より徒歩2分
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