【限定】博多一風堂 千葉店(葭川公園)

 「季節のラーメン」と題して、一風堂で春の限定メニューが始まっている。今年の春メニューは「コンソメ中華そば」で、2015年に新横浜ラーメン博物館に期間限定出店していた「NARUMI-IPPUDO」の「コンソメヌードル」がベースになった一杯を提供している。

 醤油味の和出汁とビーフコンソメをブレンドしたスープは、福岡県糸島「北伊醤油」の淡口醤油にポルチーニや昆布などの旨味をプラスしたカエシに、ビーフの旨味が凝縮されたコンソメスープと見事に調和している。NARUMI時代より若干旨味が稀薄でカエシもやや弱めになっていて、正直最初はやや物足りなさを覚えるのだが、途中から丁度良い塩梅になってきて最後まで楽しめる。

 麺はパンに使われるフランスの強力粉「ドヌール」を使った中細平打ち麺。個人的にはもう少し固めに茹で上げてある方が麺の良さを楽しめる気がしたが、ザックリ感も残ってはいたので許容範囲かな。具は大きなローストビーフが2枚に芥子菜、エリンギ、赤タマネギ(アーリーレッド)、フライドオニオンなど。エリンギはメンマ代わりにというアイディアで細長くカット。中でも芥子菜が良いアクセントになっていて、コンソメとタレでやや甘くなりがちな口の中をうまくリセットしてくれる。

 さて問題はこのラーメンの950円という価格だ。もちろん単純にこの一杯には950円の価値があると思うし、満足度は高い。しかし、通常の赤丸や白丸にランチセットをつけた価格とほぼ同じとなるとどうだろう。ラーメン好きや一風堂ファンは食べるだろうが、一般客が手を出すかどうかが微妙なラインだと思う。このラーメンのコンセプトが「この味、みんなにストライク。」というのであれば、より多くの人にリーチ出来るような戦略的価格設定がされていても良かったのかな。例えばローストビーフを一枚にして880円とかだったら、より頼みやすくなるのではないかなとは思う。


博多一風堂 千葉店
千葉市中央区富士見2-9-15
11:00~翌1:00/金土11:00~翌2:00
無休
千葉都市モノレール線「葭川公園」駅より徒歩2分

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