【新店】らぁ麺 まるたけ(葭川公園) 2024年9月オープン。『二代目ラーメンあや』が一年経ってリニューアル。原価高騰でラーメンの価格を上げられない時に、ラーメンの設計や店名も変えるのは生き残る上で正しい戦略だと感じる。店頭には「低価格」を謳うメッセージも貼られている。オーダーは卓上の紙に書いて渡すシステム。 「醤油らぁ麺」は「竹岡式」をモチーフにした房総のラーメンで、良くも悪くも竹岡式ラーメン。スープは熱々になっており、チャーシューも柔らかに仕上げてあったが、麺がかなり硬い茹でだったのが残念。これまでのラーメンとは真逆と言ってもいいラーメンだけに、今までのお客さんがどう反応するかが気になるところ。新たなチャレンジのラーメンが受け入れられますように。2024.09.14 05:30TOPREVIEWNEW OPEN千葉市中央区
オタクが作るラーメンは異世界でも通用するらしい。(本千葉) 2021年オープン。この8月から「家系ラーメン」にシフトしたと聞いて久々の訪問。店名やファサードは変わっていないが、店の前には「家系ラーメン」の幟が立ち、店内にはご飯のジャーとかっぱ漬けが置かれている。 本当に家系ラーメン店になってるぞ。店主は鶏白湯のお店のみならず、家系のお店にもいた人なので、どんな家系ラーメンを出すのか楽しみにしていたが、まさにそのキャリアを生かしたようなラーメンになっていた。 スープは豚骨醤油というよりも、鶏白湯醤油というイメージ。家系ラーメンの豚鶏比率をひっくり返したような印象。とても美味しく出来ていて好みの味ではあるが、果たしてこれを家系と呼べるのかと問われれば、なかなか難しいところ。しかしカエシのベクト...2024.09.14 04:00TOPREVIEW千葉市中央区
【新店】麺屋あお空(鎌取) 2024年6月オープン。大網街道赤井町交差点近く『鬼の種村』跡地。『鬼の種村』は良いお店だったのでちょっと残念。ブランドチェンジかと思ったが、店主さんなどを見るにおそらく別の方なのだろうと思う。 メニューが色々あってちょっと不安を覚えなくもないが、こういうロードサイド立地ではメニューを増やしてしまうのは仕方のないところか。基本の「醤油とんこつ」は、軽く背脂の浮いたライトな豚骨醤油スープに中細麺。丁寧に作られているのは伝わるが、どことなく既視感のある味わいになっている。だからこそ勿体無いというか、細かな点をブラッシュアップしたら、一気に商品力が増す気がするのだが。 個人的にはデフォルト状態でガーリックパウダー?と紅生姜は要らないと思...2024.07.27 06:00TOPREVIEWNEW OPEN千葉市中央区
【新店】ラーメンショップ◯化 千葉富士見店(千葉) 2024年5月オープン。『らーめん福たけ』が手掛ける『ラーメンショップ』インスパイアブランドの新店が千葉駅近くに登場。ライブハウス『千葉LOOK』の裏手のみゆき通り沿いで、以前は『千葉そば幸』があった物件。ここは長続きしないので有名な物件で、これまで何度も新しい店が入っては消えていく、いわくつきの物件だ。 昨今、ラーメンショップをリスペクトやオマージュした店舗が増え、「ラーショ」が一つのジャンルになりつつあるが、こちらもいわゆるフランチャイズチェーンの「ラーメンショップ」とはまったく関係がない、福たけのオリジナルというかラーメンショップリスペクトブランド。「ラーショ」と名乗らずに「ラーメンショップ」と名乗るところに、店主福田さんの...2024.06.16 09:00REVIEWNEW OPENRECOMMEND千葉市中央区
こばやし 中華そば(千葉中央) 千葉市中央区富士見。JR千葉駅と京成千葉中央駅に挟まれた一帯は、かつて国鉄千葉駅があったこともあり、古くから多くの飲食店が立ち並んでいる場所。今も入れ替わり立ち替わり様々な業態の店が軒を連ねているが、クラブやキャバクラ、スナックなども多く、夜の街というイメージがある。 そんな富士見エリアの一角に2024年2月オープンしたラーメン店は、寿司店『鮨割烹こばやし』が手掛ける新業態。鮨割烹の店の斜向かい、かつて『大黒屋本舗』や『麺屋一男』があった物件の跡地になる。カウンターや調度品の設えなど、ラーメン店というよりもそれこそ寿司屋か和食屋のような雰囲気の店内になっている。 メニューは「中華そば」の醤油と塩の2本立て。オープン当初は醤油のみの...2024.04.23 06:00REVIEWRECOMMEND千葉市中央区
らぁ麺 天香無滴(学園前) 京葉道路蘇我インターから生実池を抜けて、鎌取駅やおゆみ野エリアへ向かう県道66号沿いに2024年4月オープン。本オープンは4月20日ということだが、プレオープンとして営業を行なっていたのでお邪魔してみた。この物件は釣具店やカーケア店などだった場所で、飲食店に全面改装してのオープンとなる。店内は厨房もホールもかなり広く、テーブル席がメインのレイアウトになっている。駐車場も店脇と別の場所に2ヶ所完備。 プレオープン期間中ということで、メニューも麺類のみで絞って営業しているとのアナウンス。とは言え、6種類もラーメンが並んでいるとなると本オープンしたらどれだけのラーメンが並ぶのか。洒落を効かせた店名やファサードとは裏腹に、ラーメンのライン...2024.04.08 04:00REVIEW千葉市中央区
ラーメン杉田家 千葉祐光店(東千葉) 言わずと知れた家系総本山吉村家直系店にして一番弟子。新杉田に本店を構えて千葉に2号店を出したのは2011年のこと。2022年には千葉駅近くに支店を出しており、そのタイミングでこちらの店は千葉店から千葉祐光店と店名が変わっている。直系店で店舗展開しているのは異例だが、いずれの店も繁盛店になっているのだから素晴らしい。最近は千葉駅前店に行くことが多かったので久々の訪問となる。 原価や人件費が高騰する昨今、「ラーメン」税込860円という値付けは、かなり頑張っていると思うのだが、私が感心したのは新メニューの「玉ねぎチャーシュー」220円。従来のネギチャーシューをアレンジしただけなのだが、客のツボをしっかりと押さえているというか思わず頼みた...2024.02.06 07:30REVIEW千葉市中央区
横浜ラーメン 末広家(本千葉) 2024年もラーメン始めは、地元千葉の末広家から。毎年末広家の仕事始めに合わせて、私もラーメン始めをしている。ラーメン評論家を名乗る前から、四半世紀通い続けて食べ続けている、私にとって基本となるお店。同世代の店主中田さんは、黎明期の千葉ラーメンを共に盛り上げてきた仲間であり同志でもある。ここは私にとって色々な意味で原点に立ち戻る事が出来る場所なのだ。 私が初めて会った時はまだ幼稚園児だった長男が大人になり、お店に入るようになって何年にもなるが、揃いのユニフォームを作ったりSNSを始めたりと、その辺りが疎い親父に変わって色々頑張っている。そして昨年秋からは丼も新調して店名が入るように。親父は「息子が勝手にやってる」と嘯きますが内心...2024.01.06 05:00REVIEWRICKY'S SELECTION千葉市中央区
ラーメン野良裏家(蘇我) 2007年に開業した『武蔵家 西千葉店』を買取り、2019年にグループから独立を果たした行列店『裏武蔵家』が満を持して支店を蘇我駅西口に出店。一時は鎌取で契約直前まで進んでいたと聞いていたが、紆余曲折あって蘇我の『一番軒』跡に。近隣には人気店『つけ麺石ばし』もあるが、オープン日から連日行列を作り続けて、早くも人気店の仲間入りを果たしている。 千葉の家系ラーメンシーンを牽引する若き職人、斎藤店主の新たな挑戦は、修業先の『武蔵家』とも『裏武蔵家』とも異なる、家系の再構築とも言えるような新たな家系の表現。一つ一つの素材を見直して厳選し、特に旨味と香りを重視した構成で、醤油ダレもスープベースもより複雑で深みを増している。 『裏武...2023.12.21 04:30REVIEWRECOMMENDRICKY'S SELECTION千葉市中央区
ラーメン杉田家 千葉駅前店(葭川公園) 2022年3月オープン。吉村家一番弟子、津村氏の営む『ラーメン杉田家』の3号店にして、千葉市2店舗目。千葉銀座に面しており利便性が高い立地ではあるものの、気がつけば半年ぶりの訪問となる。中休みがないので自分のタイミングで行けるのも助かるな。 先日横浜新杉田の本店を久々に訪問したということもあり、比較の意味もあっての訪問。しっかりと乳化していてカエシもバシッと効いているベストバランス。麺も前回はややショートボイルだったが今回はベストな茹で加減。チャーシューのスモーキーな味わいもスープにマッチ。完璧な一杯だった。 新杉田の本店はより醤油が立ったバランスだと思うが、こちらの方が私個人には好みのバランス。本店は常に行列なのに千葉ではスッと...2023.12.07 07:00REVIEW千葉市中央区
中華そば ふじや(葭川公園) 2023年11月プレオープン、12月本オープン。千葉富士見の飲食店街のど真ん中に出来た大箱のラーメン店。ナイトスポットである場所柄、朝7時まで営業している模様。店はボックス席やテーブル席も多く、居酒屋的に使うことも出来そうな雰囲気。 煮干系の清湯と鶏白湯、味噌というラインナップ。煮干は塩推しだったので塩を。動物系の旨味はほとんどなく、ほぼ煮干というか塩ダレで引っ張っている構成。層が薄くライトな口あたりだが、飲んだ締めにはピッタリな塩度。麺は船橋山田製麺のもので北海道産小麦を使用とのこと。 鶏白湯もテクスチャーはかなりライトめでサラッと食べられる味わい。鶏白湯に大根おろしを添えてあるのはどこかのお店でも見た気がするが、みぞれ鍋とかか...2023.12.02 14:00REVIEW千葉市中央区
らあめん花月嵐 蘇我駅前店(蘇我) 2023年9月より、レギュラーメニューの麺が変更になったということで、『グロービート・ジャパン』さんから試食券を進呈頂いたのだが、タイミングを逸したまま有効期限を迎えてしまったので、期限最終日に慌ててお邪魔した。 国内外で200店舗以上展開しているラーメンチェーン。看板メニューの背脂ラーメンをはじめ、味噌やらつけ麺やら煮干しやら中華そばやら家系やら、あらゆるラーメンをレギュラーメニューに据えて、さらに毎月限定メニューを出し続けているのは、シンプルにすごいことだと思う。 そんな中でのリニューアル。具体的には看板メニューの「嵐げんこつらあめん」や「豚そば銀次郎」などのレギュラーメニューの麺が、切り刃22番の細麺から18番の中太麺に変更...2023.10.31 07:00REVIEW千葉市中央区