千葉県民には馴染みの深いファミリー中華の人気店。ロードサイド店が多いイメージだが、こちらの鎌取店は駅から歩いて数分の場所にあり、駐車場も完備しているので、徒歩客も車の客もいる。地域密着型の人気店だ。こういうファミリー中華は町中華とファミレスの過渡期に生まれたような業態で、どことなく昭和ノスタルジーを感じずにはいられない。卓上に置かれた干支占いのカプセルがなんとも昭和。
『珍來』は1928年に創業した、埼玉に本拠を構える老舗チェーン店だが、船橋にも別会社を設立しており、それぞれ兄弟が社長を務めている。さらに暖簾分け店や多店舗展開するグループもあり、系統によってメニューや看板などが異なる。ちなみにこちらの鎌取店は『珍來東金店』グループによる店で、船橋の珍來製の麺を使用している。
ラーメンの種類は数多くあれど、ついつい頼んでしまうのが背脂の浮いた「こってり」。醤油がキリッと立った中華系の醤油ラーメンに、きめ細やかな背脂が上品に浮かぶ。こってりとは言っても背脂ラーメン店のこってりとは異なり、全然しつこさはなくむしろサッパリ。あくまでも通常のラーメンとの比較の問題だ。
そして平日のランチメニューも充実しているので、ラーメンとセットにしてついつい食べ過ぎてしまう。さらに大きな餃子も名物なので、これまたついつい頼んでしまう。珍來に来るとついついが多過ぎてしまうのだ。困ったものだ。
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