13湯麺(元山)

 『13湯麺』と書いて「かずさんとんみん」。私にとってホームのような店である。店主の松井一之さんは明星食品で麺の開発をしていた人物で、13年目に独立して「13湯麺」を開業した。亀有でスタートしてその後五香に移転し、数年前からは製麺所だった場所を改装して営業を続けている。久しくこないうちに製麺スペースが別の場所に移り、テント屋根も張られてだいぶ店らしくなってきた。

 私が2000年に千葉拉麺通信を立ち上げて、千葉のラーメンを盛り上げようとしている時に常に力になってくれたのは松井さんだった。ラーメン業界初となる4店主によるコラボレーションチーム『千葉拉麺四天王』も、年長者の松井さんがいなければまとまらなかったに違いない。ラーメンイベントのはしりとも言うべき、大晦日の年越しラーメンイベントも十年間一緒にやりきった。そういう意味では、年齢的にも業界的にも大先輩であるのだが、私の中では同志というか盟友に近い存在が松井さんであり13湯麺なのだ。

 そんな存在の店に久々の訪問。昔と違って行くたびに何かしら変わったメニューが登場している。2023年からスタートしたというのが「ほたて入り塩そば」。小さいながらも殻付きの帆立貝がゴロゴロと入っている。麺はもちろん自慢の自家製麺。この麺がとにかく美味しいので、ラーメンとして満足度が一気に高まるのだな。次に来る時にはどんな面白いメニューが登場しているのか、今から心待ちにしている。


13湯麺
松戸市五香5-1-1

12:00頃〜20:00頃※不定
不定休
新京成線「元山」駅より徒歩10分

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