オタクが作るラーメンは異世界でも通用するらしい。(本千葉)

 2021年オープン。この8月から「家系ラーメン」にシフトしたと聞いて久々の訪問。店名やファサードは変わっていないが、店の前には「家系ラーメン」の幟が立ち、店内にはご飯のジャーとかっぱ漬けが置かれている。 本当に家系ラーメン店になってるぞ。店主は鶏白湯のお店のみならず、家系のお店にもいた人なので、どんな家系ラーメンを出すのか楽しみにしていたが、まさにそのキャリアを生かしたようなラーメンになっていた。

 スープは豚骨醤油というよりも、鶏白湯醤油というイメージ。家系ラーメンの豚鶏比率をひっくり返したような印象。とても美味しく出来ていて好みの味ではあるが、果たしてこれを家系と呼べるのかと問われれば、なかなか難しいところ。しかしカエシのベクトルや効かせ方などは家系らしいし、そもそも家系ラーメンにはいろいろな表現があっても良いのではないかとも思う。

 具材は家系らしくチャーシュー、ほうれん草、海苔三枚。ネギが入っていないのは意図的なのか忘れているのか分からないが、ネギが入っていた方がより家系らしくなるような気もする。ほうれん草は細く割かれているのか、一見豆苗か何かと思ったが、なんでこんなに細くてぐずぐずなんだろう。これも意図があるのかも知れないが、このほうれん草は個人的にはナシかな。ちなみに麺は山田食品でやや硬めの茹であげ。もう少し長めに茹でた方が個人的には好み。

 家系が誕生して今年で50年。鶏を主体にした家系があっても良いのかも知れない。新しい家系の可能性を感じさせる一杯であった。


オタクが作るラーメンは異世界でも通用するらしい。
千葉市中央区長洲2-7-19

9:00〜15:00,17:00〜20:30/金土11:00〜15:00/日7:00〜15:00
不定休
JR線「本千葉」駅より徒歩3分

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