2016年2月、みのり台駅近くにオープンした新店。店名はこれで「いやさか」と読むが、若そうに見える店主は随分古い言葉を知っているのだなぁ。なんだろ、ボーイスカウトでもやっていたのかな。店は大通りからちょっと入ったところにあり、車などで通っていると存在に気付かないかも。しかし新京成の駅からも至近で、一度知ったら便利な場所にある。
店内は厨房を囲むL字カウンター席の他にテーブル席もあるが、照明の半分以上が消されているのか妙に薄暗い。そんな中で店主が一人でお店を切り盛りしている。こちらの店主は青森出身とのことで、青森煮干しラーメンが看板メニュー。確かに店内には青森の観光ポスターなどが貼られている。濃厚な煮干しやつけ麺なども気になるところだが、もちろん初訪なので基本の一杯を。
出て来たラーメンは見ただけでその美味しさが分かるような美しさ。麺の置き方や具の配置も実に丁寧。他の人が食べたラーメンの写真など見たことがないが、きっとこの写真とほぼ同じようなレイアウトになっているのだろう。小鍋で温められたスープは熱々で、やや塩度が強めになっているところに複雑な煮干しの旨味がバシっと効いている。おそらく色々な種類の煮干しをブレンドしているのだろう。菅野製麺のストレート麺はちょっと固ゆで過ぎるんじゃないかしら。低温調理したチャーシューや青森らしく麩を入れるなど、具材の一つ一つも存在理由が明確だ。やはり麩はこのラーメンに合うよなぁ。
これはなかなか強力な煮干し店の登場と言えそう。古いラーメンフリークからすれば「東葛」は煮干し王国のようなエリアだっただけに、こういう店がこの場所に出来たことが実に嬉しい。濃厚な煮干しなど他のメニューも気になるので再訪決定。
麺屋弥栄
松戸市松戸新田573
12:00〜14:00,18:00〜23:00/土日祝11:30〜15:00,18:00〜21:00(いずれもLO10分前)
月曜・第3木曜定休
新京成線「みのり台」駅より徒歩1分
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