再開発が進むJR船橋駅。2月9日オープン予定の「シャポー船橋 南館」に、けいすけグループの新業態がオープンするということで、一足早くお邪魔した。この南館で中華麺を食べられるのは「鼎泰豐」とココになるのかな。
店主の竹田敬介さんが数年間アイディアを温めていたという、けいすけ初となる担々麺業態。そのアイディアとは、様々な種類のナッツを挽いたものを芝麻醤などの代わりに使うという新しい試み。「ピスタチオ」の他にも「松の実」「くるみ」「カシューナッツ」などがあり、もちろん定番の「白胡麻」「黒胡麻」もある。それぞれベースのスープを「あっさり(丸鶏の清湯)」と「こってり(丸鶏、鶏ガラ、モミジの白湯)」から選べるので、それだけで14種類のバリエーションが。汁無しも入れれば15種の担々麺を楽しめることになる。
その中でもナッツの特徴が特に感じられるので敬介さん一押しという「ピスタチオ」を。一見濃厚な担々麺にしか見えないが、とにかく今までに食べた事のない味わい。最初はあまり感じないのだが、徐々にどんどんピスタチオの味わいと香りが広がっていくスープが個性的。これは実に面白い。
そしてもう一つポイントになるのが和歌山県有田町の「ぶどう山椒」を使った香味油。ぶどう山椒は「箸とレンゲ」「蝋燭屋」などでも使用している山椒で、爽やかな味わいと心地良い痺れがクセになる。そこに四川の花椒を使った辣油も合わせているので、異なる痺れ感が時間差で感じられる構成に。麺はカネジン食品でこってりは平打ち、あっさりは細麺を合わせている。
皆が持つステレオタイプな日本の担々麺のイメージの枠内にしっかりと落としこみつつ、他にはないアイディアとアプローチで作り上げた、けいすけ流のナッツ系担々麺。これは他の種類のナッツも試してみたくなるな。いやいやお見事でございました。
紀州清流担々麺 produce by Keisuke
船橋市本町7-1-1 シャポー船橋南館3F
11:00~22:30(LO22:00)
不定休(施設に準ずる)
JR線「船橋」駅より徒歩1分
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