2024年6月オープン。『自家製麺 うろた』『六厘舎』出身の店主が、2023年に間借り営業での創業を経て今回船橋大神宮下に実店舗を構えた。古い千葉のラーメンフリーク的には、大神宮下と言えばやはり『らーめん一丁』を思い出す。さらにその前となると杉田家津村さんの『ラーメンまるよし』だろうか。いずれにせよ大神宮下という響きはなんとも懐かしさを覚える。
事前に白河テイストのラーメンと聞いていたのだが、確かにビジュアルは白河の中華そばを想起させる。しかしながら白河のニュアンスよりも、醤油感は控えめで丸くて優しいバランスの味わい。アップデートというか、東京にローカライズされたような味わいのスープに感じた。
昨今の「水鶏系」とは異なり、良い意味でラーメンらしい雑味もあるスープは、温度が冷めてくると鶏の旨味が全面に出て来る。この味の変化がとても楽しい。しっかり茹できった太い手揉み縮れ自家製麺は180g。密度がそこまで詰まっておらず性格の良い食べやすい麺。多少口の中で暴れつつもツルシコ感もあって啜りやすく、スープとの絡みも絶妙だ。
チャーシューはバラ肉と鶏肉の2種。鶏は親鳥なのかしっかりとした食感があった。メンマもしっかりと歯ごたえのあるもので、丁寧な仕事を感じる。これって乾燥から戻しているのかなぁ。いずれにせよ、丁寧で誠実な想いがしっかり伝わってくるラーメン。また良いお店が千葉に一軒増えた。
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