西千葉は千葉大学の城下町にして、高校や大学がいくつも点在する文教エリアである。古くから続く町中華やチェーン店、ガッツリ系に家系ラーメンなど、ラーメン店の数はこの規模の駅前にしては比較的多い方ではないかと思う。そんな西千葉駅から歩いて5分ほどの場所に、2024年12月オープンした新店へようやくの訪問。
真っ白いファサードはラーメン店ではあまり選ばれないが、夜はとても視認性が高いと感じる。「肉千葉」というユニークな店名は西千葉とかけているのかな。何よりシンプルで「肉を食べさせる」というコンセプトが伝わってくる良い店名だ。「西千葉本店」の文字も、今後展開していくぞ、という意志のようなものを感じる。
「肉中華」は透明なスープに薄切りのチャーシューが何枚も載ったもので、設計の思想としては「ちゃん系」と同様ではないかと思う。スープの素材に比重をかけずにタレと油、そして肉で商品価値を上げるというような。原価の高騰が収まらない中で、安価でラーメンを提供しようとすれば、必然的にかつての町中華のような設計のラーメンになるわけで、この選択自体は決して間違っていないと思う。
その上で敢えて言うならば、肉千葉と謳っているのであれば主役は当然肉、チャーシューとなるわけで、そのチャーシューが切り置きだったのはもったいないなと感じた。前述した「ちゃん系」は出来立てのチャーシューを切りたてで出すところに商品価値がある。ちょっと乾き気味でパサパサとしたチャーシューは肉千葉と名乗るのであればちょっと残念かな。
ご飯もついて750円という素晴らしい値付けで頑張っているのは重々承知だが、切りたてとは言わないまでもチャーシューを切るタイミングを細かくするだけでも食感などは違ってくるはず。学生たちにとってこの価格でラーメンとご飯を食べられるのはありがたいと思う。だからこそ、もっと美味しく仕上げたらもっと喜んでもらえると思うのだ。
らーめん肉千葉
千葉市中央区松波2-19-5
11:00〜15:00,17:00〜20:30
不定休
JR総武線「西千葉」駅より徒歩5分
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