ら〜麺 瑞藤(北松戸)

 2024年11月オープン。『麺屋武蔵』出身の店主が営む話題店へようやくの訪問。北松戸は『らぁめん美春』や『麺座まねき』、『肉玉そばおとど』などの人気ラーメン店が集まる街。この街に住んでいる人が羨ましい。ちなみに『瑞藤』と書いて「みづふじ」と読む。

 元々小料理屋やラーメン店だった場所の居抜きで、基本的には店主ワンオペ。店主は武蔵の武骨や神山で店長も務めた古株だが、私とは武蔵在籍前の『麺屋 空』時代に会っていたようだ。好みのラーメンの札をお金と一緒に渡す、手動式の食券システムがなかなかユニーク。やはり最初は醤油を食べて欲しいとのことなので醤油をオーダー。

 ベースとしてリスペクトしているのは、創業当初の武蔵の味。動物系は豚骨、鶏ガラに牛ゲンコツも使っている。魚介は秋刀魚節のほかに焼きアゴ、鰹節、煮干など。設計やバランスは異なるのだが、旨味にせよ濃度にせよ行き過ぎていない寸止め感で、2000年代の武蔵に通じる雰囲気が伝わって来る。このスープは美味いなぁ。

 麺は菅野製麺のもち小麦を使った平打ち麺で、茹でる前にしっかりと手揉みしてある。この麺もなかなか楽しい麺だが、もうひとつの中太縮れ麺だとどんな印象になるのかも気になるところ。チャーシューもロースと炙ったバラロールと2種類で、細部にわたり丁寧な仕事を感じる。

 これは塩も背脂も気になるので再訪必至だが、美春もまねきもご無沙汰しているので、北松戸に何度も来なければならなくなりそうだ。


ら〜麺 瑞藤
松戸市上本郷3386

11:00〜15:00(LO),18:00〜20:30(LO)
水曜定休、火曜不定休
JR常磐線「北松戸」駅より徒歩8分

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