自家製手打ち麺 粋や(西千葉)

 都町の人気店が店舗老朽化による漏電火災で3月に閉店を余儀なくされ、半年経った8月にパワーアップして西千葉南口側に復活を遂げた。大学などがある北側に対して、南側は住宅が駅前にまで広がるエリアで、駅からすぐの立地ながら落ち着いた雰囲気がある。

 基本的なメニュー構成は都町時代と同じ。しかし麺がこれまでの自家製機械打ちから完全手打ちとなった。北海道産小麦「春よ恋」と、昨年千葉製粉が新たにブレンドした道産小麦100%「麺の誉」を使った手打ち麺は、密度が高くどっしりとした存在感。手揉みで縮れさせており口の中で暴れるような楽しさがある。方向性は異なるが、20年近く前に初めて長八の手打ち麺を食べた時の事を思い出した。

 看板メニューである「正油らぁめん」は地元千葉の錦爽どりの清湯スープに、宮醤油とちば醤油、地元の醤油を3銘柄ブレンド。キリッと醤油が香る地元素材でまとめ上げた一杯になっている。塩らぁめんはゲランドと沖縄の塩をブレンド。旨味だけでなくいい意味で塩角も感じさせる塩ラーメンらしい塩ラーメン。

 当たり前ではあるが、オープン間もないのに非常に完成度の高いパッケージになっていた。店主の小池さんのベテランぶりが発揮された佳店だ。


自家製手打ち麺 粋や
千葉市中央区春日2-26-9

11:00~14:00(17:30~21:00は別ブランド「煮干し中華そば一二三屋」)
日曜定休
JR線「西千葉」駅より徒歩2分

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