ド豚骨貫(船橋競馬場)

 2019年2月オープンの店にようやくの訪問。船橋競馬場の真向かいと言えば真向かい。ビビットスクエアの並びの路地を入ったところ。いい立地のような微妙な立地のような。以前はジンギスカン店だった物件で、イタリアンのジリオーラの裏手。

 どろそば屋ひろし出身の三橋さんと鎌形さんという若い二人が厨房に立つ。一人は麺場、もう一人は寸胴。スープは豚骨、豚骨鶏魚介、鶏、煮干しと幅広いラインナップ。しかし、店名に掲げられている「ド豚骨」がもちろん看板メニュー。

 2日かけて取ったというスープは豚骨100%の超濃厚なもの。天下一品のこってりと同レベルなのは、店主の三橋さんが天下一品好きだからそう。どろどろしているけれどしっかりと漉してあるのでザラつきがない。丁寧に作られているのが一口で分かるスープだ。

 豚骨は頭骨を中心にその日によってゲンコツや背ガラも入れる。カエシに最初からニンニクが入っているのだが、個人的にはこのニンニクは不要。ニンニクが合うのは分かるが、博多ラーメン店のように卓上に置いて客の好みに任せて欲しい。

 麺はカネジン食品の多加水太麺で、しっかりと茹で切ってある。チャーシューは炭火で炙った肉厚のバラ肉と、低温調理して燻製をかけたモモ肉の二枚。これらも丁寧に作られている。あとは薬味の長ネギとシンプルだが、スープがどっしりとした存在感なので物足りなさは一切ない。

 いやいやこれはなかなかのクオリティ。これは他のメニューも食べに来なければ。こりゃ7ヶ月も放置プレイで申し訳無かったなぁ、と自分を戒めながらそそくさと退散しようとしたら「山路さんですよね?」と声掛けられてしまった。非礼を詫びつつ再訪を約する。

ド豚骨貫
船橋市浜町1-43-12

11:00~22:00

火曜定休

京成線「船橋競馬場」駅より徒歩4分

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